妊娠経過~66 桜吹雪の中、再び入院 | 『新種・負け犬』の私が産んだワケ

妊娠経過~66 桜吹雪の中、再び入院

26th Apr 2005

懐かしい…再び東京衛生病院へ入院。

前回、緊急入院となった日は、東京に初雪が降ったクリスマスの日。

あの時は、マネージャーに昇進したばかりで、「仕事」のことばかり考えていた。

入院中も、「早く仕事に戻らなければ…」、「私でないとできないことが…」

などとばかり考えていた。

正直、お腹の子供のことは、ほとんど考えられない状態だった。


今、考えると笑ってしまう。

突然倒れても、仕事は止まることなく、誰かが穴を埋めてくれていたし、

寂しがられることも、惜しまれることも、ほとんどなく…

会社の人間は、いなくなったら、死んだも同然…。

これがビジネスの現場の本音だと知った。


今回は、心も、体も、本当の意味で春を迎えた。

桜が降りしきる中、タクシーで、病院へとむかう。

一時は、諦めかけた命だったが、ここまで大きく育ってくれた。

いろんなことを教えてくれた。

私を静かに変えてくれた。

お腹より、気持ちのほうが一杯に膨れ上がっているようだった。


それでも、全く母親になる実感もないし、

出てきた後のことなど想像すら付かなかった。

タクシーの中で、唯一想像ができたことは、

病院の食事が、薄味で、ベジタリアンであったこと。

土曜日だけは、ケーキなんかが出たりして素敵だったこと(クリスチャンの病院なので)。

なのに、今日は月曜日で、しばらく、ケーキはお預けになること…。


大丈夫なのか?自分。

赤ちゃんよ…本当に申し訳ない、、、。