ドイツ在住の日本人
11th Dec 2005
私にはドイツ在住の親戚がいる。昨日は何年かぶりに帰国した彼を囲んで
親戚が集まった。生まれたばかりの子供を抱いてもらうためにも、とても楽しみだった。
相変わらず、素敵な彼で、とてもうれしくなってしまった。
なぜ、外国人や、外国に住むシニアは、あんなに人生を楽しんでいるという姿勢が
貫かれているのであろうか。
日本に住んでも、外国に住んでも、シニア独特の悩みや、生活の大変さは
変わらない部分が多いと思う。
でも、人生を楽しむ、他人とかかわる、そのかかわり方が、ちょっと違う気がする。
きっと、「甘え」がないのが、気分がいいのかもしれない。
「分かってくれて当然」
「やさしくしてくれて当然」
「きっと、してくれる、やってくれる」
そんな依存心が、きっぱり切り捨てられているからこそ、
潔く、他人とかかわれたり、自分の問題を抱えながらも、
距離感を持って眺めたり、相手に伝えたりすることができるのかもしれない。
そして、人生を楽しむことも、できるのかもしれない。
彼は72歳。
私が生まれたときから知っていて、子供の頃の笑い話も披露されたが、
なぜか、ほかの親戚からされる子供の頃の話とちがって、恥ずかしくない。
子供の頃の自分と、今の自分がつながっていると認めてくれている話し方なのだ。
大概は、親戚から披露される、子供の頃の笑い話は、恥ずかしく、
甘ったるく、居心地が悪いものなのに。
72歳の日独人、
日本のそんじょそこらの30代男性より、ずっとずっと若い。
依存心をどこまで切り捨てられるか…これから、私も勝負ですね。