妊娠経過~56雑誌が読みたい! | 『新種・負け犬』の私が産んだワケ

妊娠経過~56雑誌が読みたい!

5th Mar 2005

雑誌中毒症だった自分。

年末に子宮筋腫で入院していた3週間、何が一番辛かったか…

痛みが辛い、眠れないのもつらい、

朝が苦手な私にとって病院の6時半起床も辛い、お風呂も入れないのはつらい、

でも、一番耐えがたかったのは、

実は、活字が身近にないことでした。

テレビなんかじゃ埋められないのです。

雑誌が読みたい!


なのに、点滴を2本もぶら下げ、絶対安静を言い渡されている身としては、

トイレもままならず、ましてや、病院の購買で雑誌を選ぶことすらできない。


大部屋に移って、2日目、病室に週刊誌(文春とか女性自身とか…)が

コーナーに積まれているのを発見したけれど、借りていいのか言い出せずに

悩みました。

ちょっとづつ、食事時間に部屋の人たちと話すようになって、

「各自、お見舞いなどで買ってきてもらった雑誌は、読み終わったらそこに

つんでおいて、誰でも読んでいいことになっている」と知り、

もう、むさぼるように読んだ。

みんな、この部屋に入院している人は部屋から外にでることはできないので

同じ気持ちを共有しているところがあった。

1ヶ月くらい遅れの文春を端から端まで丁寧に読んで、

2回読んでも、まだまだ、次の雑誌はそんなに増えない。

もったいなくて、わざと読み残したりして、、、。


自分では普段買わない雑誌を、そんなに丁寧に読み込んでみる体験は、

結構おもしろくて、世の中がちょっと見える気がした。

うまくいえないけど、世の中に自分が、チューニングをあわせる感じ。

これまで、仕事、仕事で、

ほとんど、日経新聞と、教育関連特集の時の各種雑誌、一部女性ビジュアル誌、

ニューズウイーク(日本版ってとこが微妙だけど)で、一週間が回っていたが、

読んだことがない雑誌には、

それぞれちゃんと、大量の読者がおり、

その人たちと、「はじめまして…よろしくお願いします」

         「ははーなるほど、それって、初めて知りました~

          お宅は、だいぶ以前からその件追っかけてたんですね~」

みたいな会話をしている気分になった。


もちろん、お見舞いに来てくれる夫や、妹などにも

なんでもいいから、雑誌とか本がほしい!とリクエストすると、

大概「雑誌は何がいい?」とくる。

でも、よく考えると、

「雑誌って、店先で、特集に心を躍らせないと買えないもの」なのだ。

銘柄を指定するって意外と難しいのだ。


実家で安静生活している今も、それは変わらない。

家から3分で行けるはずのコンビにすら買出しにはいけないので、

ひたすら、母宛に、実家に届く「いきいき」などを読んでみている。

これまた、新しい方々と知り合いになっていくような

ある意味快感はあるんだけど、、、。