妊娠経過~43会社の悪夢 | 『新種・負け犬』の私が産んだワケ

妊娠経過~43会社の悪夢

30th Jan 2005

実家にての、安静生活もだんだん慣れてきた。

寝てろといわれても、そうそう、寝てられないけれど、やっぱり、

座ったりたったりしている時間が多いと、ちょっとお腹が張ってくる。

しかも、1週間のうちの、ある日は、一日お腹が張って調子が悪く、

つわりも治まったはずなのに、なんか、胃が気持ち悪い日がある。

そして、その日は決まってお腹が一段と大きくなった感じ。

そして、翌日からしばらく収まって、食欲も出てくる…の繰り返し。


毎晩のように、悪夢を見た。

ほとんど会社の夢。今、というより、過去にうまくいかなかった上司とか

嫌いだった同僚とかが出てきて、またすったもんだする夢。

こう書くと、いっつも「うまく行ってなかった」みたいだけど、

そうでもないんです。

うまく行かなかったことがチョイスされてよみがえる感じ。


まあ、寝入りばなに、どうしても、会社のことを思い出してしまい、

きちんと引き継げなくて、迷惑かけてるだろうな…とか、ブルーになっていた。

会社に退院報告として、お詫びも含めて菓子折りや手紙を送ったけれど、

庶務の女の子から受け取り報告がてらの短いメールが来ただけだったりしたことも

かなり、へこんでいた。

もっと、「がんばってくださいね!」とか、

「(元の担当顧客=)お客さんも、心配していました」とか、そんな声を聞きたかったが

まったくなくて、切なかった。

倒れるまでやった仕事の成果って、いったいなんだったんだろうか…と。

おそらく、私なりに愛していた顧客たちは、

別に私が担当でもなんでもよかったし、

チームの後輩や先輩のために…と思ってしてきた努力や伏線に関しても、

結局、迷惑かけられたことで、気がつかれることもなく

「いやんなっちゃうぜ、まったくこんな時に倒れやがって」的な

文句に打ち消されているのだろうか。

無性に一生懸命になっていた、私の気持ち、努力、私なりの愛情。

そんなことは、ビジネスにおいては、無意味。無価値。

多分、それは、とてもよくわかっていたけれど、

いったい、どうして、こんな体になり、

出産自体のリスクさえ背負うことになってしまうまで空回りした自分は

本当に頭が悪い女だ…とさえ思うようになっていた。

ほとんどノイローゼ状態で、自分を責め続ける。

もちろん、つわりの治まってきた妊婦は、「幸せホルモン」がたっぷりで、

一日中そんなことを考えてるわけもなく、

引きこもり生活中、本当に幸せだった。

子供のころと同じように、両親と朝ごはんを食べ、夜ご飯を食べ、

一緒にテレビを少しみて、お茶を飲んで、眠る幸せ。

でも、一人で、部屋に戻って、眠ろうとするとだめなのだ。


お腹の子にも、影響が出てしまうのは、本当に心配。

でも、うなされる夢の中では、

(私は、これまでの毎日のように)

会社の中を走り回って仕事をし、

誰かと議論を戦わせまくって、頭をフル回転させまくってトラブルをかわし、

身を守りきれなくなったり、追い詰められたら、

どこかで、少し泣き、

そして、また、元気を出して、走り回って仕事をする、、、。

そんな夢を見続けるのだった。