ラウンジは人間観察のテーマパーク

ラウンジは人間観察のテーマパーク

ハワイのラウンジで出会った日本人観光客についての実話をもとに綴るブログ。ラウンジには毎日、思わず二度見してしまう出来事がやってきます。笑って、少し考えて、海外での振る舞いをほんの少し見直したくなる。そんな観察記録です。

ハワイのラウンジには、一つの“競技”が存在します。

私はそれを勝手に、

「持ち帰り選手権」

と呼んでいます。

 

ルールはとてもシンプルです。

ラウンジ内の食べ物や飲み物を、いかに自然に外へ持ち出すか。

 

ある日、空のペットボトルを持ったお客様がいました。

何も入っていません。

ただの透明なボトルです。

最初は気にしていませんでした。

 

しかし次の瞬間、そのボトルの中にワインが現れました。

魔法ではありません。

一瞬の“静かな時間”の中で、確かに注がれていました。

あまりにも自然で、こちらが一瞬、見ていなかったのかと思うほどです。

 

また別の日。

缶ジュースがテーブルにきれいに並べられていました。

飲むためというより、「存在の確認」のような並び方です。

そしてスタッフが背を向けた瞬間、それらは静かにバッグの中へ消えていきました。

 

この競技には歓声も実況もありません。

ただ静かに進行します。

 

もちろん、ラウンジはサービスの一部です。

楽しんでいただく場所です。

 

ただ時々思います。

この集中力とタイミング感覚を別の場所で使ったら、
もっと別の才能になっていたのではないか、と。

本日の学び

人は「無料」という言葉を見ると、少しだけクリエイティブになる。