半世紀の友人に思うこと。子どもたちに思うこと。 | 有爺のご意見箱

半世紀の友人に思うこと。子どもたちに思うこと。

大学一年からの半世紀の友人が完全リタイアメントした。
夫婦で永年公職に奉じ、退官後もいわば準公務員として二人三脚でやってきた。
今月はじめに役場を辞したので、お祝いにおふたりを芦屋の名店へ来ていただいた。

今夜も美味かったー。
おふたりも喜んでくれた。

長年の友人たちで、まだ現役なのはラーメン屋の亀ちゃん、ケーキ屋のマンコちゃん、大工のヨッちゃんだけになった。

そう考えると会社人間とフリーランス、自営業の違いは定年がないと言うことか。
これはけっこうライフステージの設計上大切なことかもしれない。若いころや身を立てるまでは収入も少ないし、社会的身立場も弱い。でも、辞めるときは自分の意思。ひとに決められることはない。
そう言う意味で今日ご一緒したおふたりは難関資格を取得してじぶんでライフステージを設計してきて、じぶんで降りた。
いまは、オンラインのおかげでフリーランスもやりやすくなっている。もちろん、現場に出ないと成り立たない職種もある。
でも、じぶんもそうであるように定年のない職業というのは素敵だと思う。
じぶんのケツはじぶんで拭く。
人の世話にはならない。

息子もワシと同じ職種。こんごどうなるのかは分からないけど。

娘は調理師。こころがけ次第で思う方向へ進んで行ける。

ふたりとも、不安的かもしれないけど、ある意味定年のない職種を選んで良かったんじゃないかなあと親としては思っている。ええ大学、ええ会社という価値観はワシにはない。

じぶんでじぶんの行く末も退路も決める人生。

サラリーマンで言葉は悪いが雇われ社長や雇われ役員で大きな顔をして生きるよりも、ワシは分相応にふたりが自分のやりたい道をいつまでも歩き続けてくれることを望む。

友のリタイアメント祝いに、そんなことを思うのでした。