東京2日目。そして、帰村。 | 有爺のご意見箱

東京2日目。そして、帰村。

る昨日は朝から六本木の新国立美術館で「マティス」。安定の素晴らしさ。
絵もデッサンも習作も彫刻も!
なんでもフツーに上手い(笑)。

あのフォルムと単純な色の組み合わせだけで、あれだけの世界観が出せるとは、まさに20世紀の巨人だ。

午後は竹橋の東京国立近代美術館で「中平卓馬」。前の日に観た安井仲治の芸術性とは異なり強烈な社会的メッセージがある。
これぞ、ジャーナリズムの写真だ.
時代そのものが大きく左右に揺れ動き現代日本への胎動期であったこともあるが、当時のアサヒグラフとか朝日ジャーナル、毎日グラフなんていうのは凄いジャーナリズムがあったんだなあ。がんばれ!いまの報道写真。

日本橋高島屋で買い物をして、夜は根津。
新生なった「肴の酒」へ。少し早く着いたので根津神社など周辺を散策。薄暗く暮れかけるまち。少し歩いただけで住みやすそうなまちと分かる。路地裏には飛び込みで入ってみたい店がポツリポツリとある。
この、ポツリ、ポツリが良いんだなあ。

「肴の酒」の田中さんご夫妻とはお店が心斎橋にあったころからだから、もう35年来のお付き合い。心斎橋、六本木、そして今回の根津。おふたりのお店にかける変わらぬ想いが染みている。
ひとが好き、まちが好き、食が好き、酒が好き。それで、ひとはこころが通じ合うということか。昨日もお隣に座っていたご夫妻と話が弾んだ。普段は寡黙に飲んでいるけど、それがこの店の温かさの原点だと思うと、ワシにしては珍しく相槌を打ちお話しを返す(おもに担当は娘だけど)。東北の旅の情報を娘と交換、こんど旅されるプラハの話を伺う。
エッちゃん料理長がつくるのは心斎橋のころから変わらぬ伝統andモダンな料理。
突き出しの真鯛の子の煮付けの滋味な味わい。旨みが滲み出るホタテと鯵の造り。これは絶品の春菊のカシューナッツソース、変わらぬ人気の干し貝柱の春巻き、サッパリ奥深い石鯛梅煮、熱々をハフハフいただく茄子の白味噌かけ、あと口さっぱりの蕎麦サラダと進み、最後は大人のカラメルアイスクリームで締める。
酒は伯楽星、上喜元、田中六十五などをいただく。
最後に近所のBARで一杯やりたかったが、根津から娘の家までの距離を考えて止めておくことにする。良さげなBARが路地からオイデオイデをしていたけど。

さて、今日の午後は拙庭で観桜会。友人、来宅。
帰ってお料理をしなくっちゃ。

早起きして娘の家を後にして、新横浜駅へと向かう。焼売弁当を買って「のぞみ」に乗車。腹もくちるうちに、西へ進むほど天気が良くなってきた。

良い感じ!