釜ヶ崎のバンクシー? | Henehene Kou'Aka

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ウィークエンドフォトグラファーによる平凡な日常の出来事の覚え書き。

TONAさんは、ドイツのハンブルクを拠点に活動されているストリートアーティストです。


ステンシル(文字やデザインをくり抜いた型にスプレーして転写する)アートという技法を用いて、建物の外壁や扉などに絵を描かれています。


そのため、あの有名なバンクシーを連想される人も多いです。


私が初めて(おそらく初めてだと思います)TONAさんの作品を目にしたのは、「Study:大阪関西国際芸術祭」でお邪魔したココルーム (釜ヶ崎芸術大学) の屋上です。

「INAWASHIRO」という作品で、福島県の猪苗代という町の学校の校舎に、生徒をモデルにして描いた巨大な壁絵が元になっています。


ココルームのスタッフさんが、釜ヶ崎にはこの画家さんの絵がいくつか存在する、と教えてくださったので今回探し回ることにしました。

西成区のあいりん地区(通称、釜ヶ崎)は日雇い労働者やホームレスが集まる街です。失業者やその日ぐらしの人が昼夜を問わず、道端でお酒を飲んでぶつぶつ独り言を言いながらフラフラ歩いています。治安は良くありません。喫煙率は非常に高いです。体感的に、歩いている人の90%は中高年男性で、残りの10%が女性と若い男性です。子供の姿を見かけることはほとんどありません。私が撮影している間、鬼の形相でガンを飛ばしてくるおじさんが何人かいましたが、絡んでくる人はいませんでした💧


ネット上の情報って、間違ったものもけっこうありますよね。TONAさんは「釜ヶ崎のバンクシー」や「西成のバンクシー」と呼んでいる人がいますが、INAWASHIROのように日本の大阪以外の場所でもストリートアートを作っていらっしゃるし、他のいろいろな国で創作活動を行っておられます。


あっ、そういえば以前北加賀屋で見たかっこいいストリートアートはもしや・・・

やっぱりそうだ。右側の子供達の絵の横にTONAって書いてあります。

つまり私が初めて (今度こそ間違いなく?) 目にしたTONA作品はこちら、ということになります。



西成に戻ります。ここはメトロの8番出口からすぐのところだったと思います。

比較的あっさり見つかりました。




「よそ」は“他の場所”という意味です。



弁護士事務所?ポーン



ココルーム⁈ 釜芸のココルームと同じ名前で同じような雰囲気ですが、別のお店です。


あいりん地区には宿泊所が無数にありますが、TONA作品は宿泊所周辺には無さそうです。



今年に入ってすでに4回この場所に来て4回ともこの写真を撮っていますが、なかなか満足のいく写真が撮れませんショボーン

お客さんの大半はおばちゃんです。



スーパー玉出から、カートのまま出てきたおばちゃん。

女の美学だね。知らんけど🙄





こっちが釜芸のココルームです📚

芸術祭で船場エクセルビルに出張していた人形が戻ってきてます😬



二つ目。釜芸の目の前にあると聞いていたのですが、本当にありました。

もうお分かりかと思いますが、TONAさんは子供の絵ばかりを描かれています。



今の店主さんは何代目なんでしょうね😯



セイコーのはもちろんのこと、アメックスの看板も渋いぜ指差し



宿泊所以外に、銭湯もたくさんあるのがあいりん地区の特徴です。

あと、写真は撮ってないですが、コインロッカーもそこらじゅうにありますよ。

家を持たない人が、仕事中に荷物を預けるのでしょうね。





駅前の喫茶店がめっさカッコいい☕️




♫レトロな美容室のヘレンカーチス♫

♫あるある探検隊、あるある探検隊♫

ヘレンカーチスって誰やねん😔



こちらはステッカーを貼り付けているだけです💦



残念。ワンドリンク注文すると、併設されている画廊に入れるという情報を入手して寄ってみたのですが、開店は午後3時からでした😖

ちなみに店名は柳本商店ではなく、「イチノジュウニのヨン」です。



先ほどのオーエス劇場と並び、西成を代表するフォトスポットです。





ちょっぴりドキドキしながら、路地裏のさらに裏へ。


中国人親子とすれ違いました。外国人がたくさん移り住むようになりました。

商店街にカラオケバーがどんどん増えてきていますが、外国人が経営しています。



おっ、忘れた頃にまた見つけた!(三つ目)

タイトルはVictoryで、元々はラオスで描かれた作品です。



Victoryとこちらの少年の絵(四つ目)は同じ建設現場の柵のドアに描かれていますが、工事が完了したらどうなるんでしょうね💧

欲しい。けど、ドアごとってわけにいかないし😖





また見つかった。(五つ目) さっきと同じ少年です。



朝日新聞デジタルによると、TONAさんが数人の日本人と共にお店にやってきて、許可を得た上で描いたそうです。

あいにくの「休館日」でお店の前にテーブルや瓶ビールケースが積み上げられていたため、パーツしか撮れませんでした。


シャッター扉の反対側に六つ目。



おっと、もう一つ。(7つ目) こちらは珍しく、電柱に書かれていますよ。

私が見つけたTONA作品の多くは金属製のドアや塀に描かれていましたが、こちらの立ち飲み屋さん「銀仁」では、タイル壁と電柱でした。



先ほどの日の出湯ほどフォトジェニックではありませんが、もう一つ煙突を発見。



数年前に閉鎖されたあいりんセンター。建て替えを反対する人たちが建物周辺に荷物を置いています。



なんとも形容し難い猫を発見💧



こちらはTONA作品ではなさそうですね真顔


まだまだありそうですが、疲れてきたのでこの辺にしておきます。


釜芸の屋上の作品を含めると8作品、あいりん地区で見つけることができました♪