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注)この話しは今年の2月からあった事を思い出しながら書いています
さて・・・前回のお話しでは両親二人の認知症の検査が終わりました
1か月後にまた認知症のクリニックに行く予定があるので、次回は私が付き添って行けるようにそこに合せて帰りました
私が実家に帰ってきたのは3年ぶりでしょうか・・・
コロナ前は両親が年に2~3度大阪に遊びにきていたので自営業で夫婦で仕事をしている私はそれに甘えて実家に帰るという事をしていませんでした
3年前に帰ったのは叔父のお葬式でバタバタとし、二泊三日でさっさと帰ってきたような感じで
家の状況など気にもしていませんでした
ただ・・・・あれだけ几帳面できれい好きだった母なのに、洗面所が汚れていた事だけ覚えています
その時はもう歳だからかな・・・昔みたいにお掃除する体力もないかなと、勝手に納得していました
今回、家に帰ってまず気になったのが匂いでした
玄関を入るとキツイ香水の匂い
私はキツイ匂いが苦手で、その古くてキツイ香水の匂いに胸焼けがして吐き気がしてきて気分が悪くなりました
とりあえず痛み止めを飲み耐えながら、自分達が持ってきた食料を冷蔵庫にしまおうと冷蔵庫を開けると、ペットボトル一本入る隙がないくらいにパンパンにものが入っていてビックリ!!!
いったい何が入っているのかと出してみると出るは出るは賞味期限切れの物やいつのものか分からない何か?腐った野菜、腐った厚揚げが4枚、腐った魚腐った肉、全てもう食べられない状態のものだらけ
まだ自分達の荷物もあけていない状態で、私はゴミ袋をだしてきて冷蔵庫の中の物を片っ端から捨て始めた
それを見ていた母は「なんで捨てるん?そんな捨てるもんらないはずや」とキレ気味
そんな母に私は苛立ってしまい「お母さんホラ見てみ、この魚匂い嗅いでみ」と母の鼻先に魚を突き付け、腐った厚揚げ4枚を母の前に置き「これも見てみズルズルや、こんなんもう食べれんたろう去年の日付やわ」と怒り心頭
この時私はまだ母の置かれた状況を理解していなかった
そしてどう母に接すれば良いのかも・・・・・
だまる母を横目に冷蔵庫の中身を全て捨てキレイに掃除をし、自分達が持っていった食料を詰めやっとお茶でも飲めるかと思いきや、うちには冷蔵庫が他にもある事を思い出した
恐る恐る納戸においてある冷蔵庫を開けると、鼻をつく腐った魚の臭いに吐きそうになるのを抑え、中のものを出してみると、こちらにも去年の日付の腐った魚と肉がぎっしり
捨てても捨ててもキリがない、結局冷蔵後2台分で一番大きなゴミ袋5つ食料がでてきました
3時前に到着してずっと冷蔵庫にかかりっきりになってしまっていたので、ハッと気づくともう夜の6時を過ぎていて、2つ目の冷蔵庫の掃除は明日にし、次は休む間もなく夕飯の準備
帰っても食べるものはないだろうと思い、煮炊きものを作って沢山もってきていたのでササッと温めてお味噌汁と作って食べました
この時持っていった食料(肉じゃが、金平ごぼう、卯の花、五目豆、焼き豚、切干大根、ぬか漬け)自分達の滞在中の保存食のつもりで持っていきました
なぜだか、キレイな茄子が4袋もでてきたので何かしらお料理して食べさせればいい
さぁ・・・夜は一番の難関、母になんとか薬を飲ますべく説得タイム
まず母が私が来るまでにあった出来事を愚痴り始めました
以下母の話し ―――
入院してた時にリハビリにと運動させられたが看護婦がやかましく歩け歩けとせかして、歩いたが足がいたくなった
入院してた時の糖尿の担当医がお母さんに癌があるとか言い出して市民病院へ行かされた
そこで癌やと言われたからお母さんはそんな訳ない言うたんや、お母さんのお爺ちゃん(私にとってのお爺ちゃん)は昔から肝臓が悪かったからお母さんも遺伝で肝臓が昔から悪いだけや、ふうちゃん(お母さんの姉)も肝臓が悪いんや、うちの兄弟、お爺ちゃんからの遺伝でみんな肝臓悪いんや、そやのに癌っていうてきたからお母さんは言うたったんや、私の身体実験台にして切りたいだけやろう、二度とこんな病院くるかってな・・・・・以上
母よ・・・・・・・・・被害妄想が過ぎる(前頭側頭葉認知症の症状の一つらしいです)
全てお医者さんがお母さんの事を思ってやってくれている事なのに
その話しを根気よく聞き、次は私が気持ちを落ち着かせ苛立たないように母にゆっくりと言い聞かせるように話しだす
以下私 ―――
そうやねお母さん、お母さんはきっとお爺ちゃんからの遺伝でもともと肝臓悪いんやね、それやったらもっと悪くならないようにお薬飲まなあかんの違うかな?(あくまでも優しくゆっくり言い聞かせるように、落ち着け私)
だってねお母さんがさ身体壊してまた入院でもなったらお父さん一人でどうする?心配やよね?お父さん一人にしてられへんよね、お母さん一緒に居てあげなきゃお父さん一人でなにもできんで、だからこそお母さん薬はちゃんと飲んで欲しいんやで・・・
すると黙って聞いていた母が
うん。。。そうやねぇ とつぶやいた
あれ?!もしかして説得成功?!
なるほど・・・・・!お母さんを落とす方法、いきなり見つけたぞ!
お父さんを出汁につかったらお母さん説得できるんや!
私天才
いえ~~~~~い!やったぁ!
とガッツポーズをとりたいのをぐっと我慢しながら、説得を進めてみる
お母さんが飲まなきゃいけない薬はね
この糖尿の薬と、忘れちゃうのを止めるこの薬かな
(糖尿の薬と共に、認知症クリニックで出された薬を出す)
すると、一瞬で認知症クリニックでの嫌な出来事を思い出したのか、顔色が変わった
「ここの男(先生)、人をバカにしてきたんや、アホみたいな質問ばっかりしてきたから、お母さんも分からんふりしてバカにしたってん次も来てくださいって言われたけど、もうお母さん行かんねん」
あちゃぁ~~~~~
良い感じに話しできてたのに、またふりだしかぁ?!
以下私 ―――
そっかぁ。。。そりゃ腹立ったよねぇ、じゃぁさ次病院行くときはさ、私もついて行ってあげるから、先生にうちのお母さんゆっくり考えたらわかるんやから焦らさんとってって言うわ、だってお母さんゆっくり考えたら分かるのにね、焦らされたらわかるもんもわからんくなるやんね・・・
そこで私は目についた、サランラップ、リモコン、スプーンをお母さんの目の前に並べた
お母さんじゃぁさ、これ3つ覚えて
サランラップ、リモコン、スプーン
サランラップ、リモコン、スプーン
サランラップ、リモコン、スプーン
覚えた?!OKじゃぁこれちょっとこっちへ置いとくねと隠す
ねぇお母さん今日って何月何日やったっけ?
「え。。。3月26.。。?」ちんぷんかんぶん
お母さん今4月やね26日はおしいね、28日やわ(笑)
そういえば、ねぇお母さんさっきの3つ覚えてる?何やったか
一瞬で固まる母
いいよゆっくり考えて思い出してみ、ゆっくり落ち着いて考えたら思い出すんちゃう?
「え~~~~~と、サランラップ」超小声
わぁ~~~!すごいやん!ほらねお母さんやっぱりゆっくり考えたら出てくるんやん、お母さんすごいすごい!お父さんはねこれ3つとも思いだされへんかったんやで(大袈裟に喜んで持ち上げてお母さんの気分を良くしてあげる)
「へ~そうか」
後何やったっけ?ゆっくり考えて思いだしてみて
首をかしげながら自信なさげに 「スプーン?」
お~~~~!そうそう!お母さんやっぱりすごい!やっぱりお母さんは全然大丈夫なんやで!そやのにさこないだ焦らされて全然答えられへんかったからさ、お母さん認知症お父さんより悪いんじゃないかって言われてるんやで、そうじゃないのにね
だから次行ったときは先生の質問にちゃんと答えて先生ビックリさせたろう(楽しそうにワクワク感満載で言う)
「うん、そうやな」 超小声
よし!次も受診させる説得成功!
とりあえず、この日は糖尿の薬を飲む説得と、次の認知症クリニックに受診させる説得ができたので終了
疲れた・・・・お風呂に入ってとっとと寝よう
・・・・と思ってたけど、なにかしら心配事とやらなきゃいけない事が頭の中をグルグルしてまったく寝れない!
いつまで持つ私の体力&気力!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく
前回のお話
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