Noseworkレッスン | Having FUN Workingdog Training

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ドッグトレーニングのことなど綴っています

Pちゃん、久しぶりのノーズワークレッスンでした。



最近はもっぱらヒールワークなど、訓練競技に向けたレッスンでした。

Pちゃんはトイプードル。

とても繊細なところがあり、フードも手作りごはんをしても食べない食の細い子でした。


もちろんオヤツも食べません。

食べないどころかトレーニングいっさい拒否されちゃったこともありました。

普通なら「向かないのかなぁ」と辞めてしまう飼い主さまも多いのですが、Pちゃんと飼い主さまのペアはコツコツ頑張りました。

食生活を見直して、環境に慣らして、オヤツもいろいろ試して、本当に頑張ってオヤツも受け入れてくれるようになりました。

何度もレッスン中、もうやらないってそっぽを向いてしまうこともあり、それでも乗り越え乗り越えやってきました。



オヤツを食べないと、オヤツが報酬として機能しないのでトレーニング自体難しくなります。

オヤツに興味がない場合、「遊び」を報酬にしますが、Pちゃんの場合それも興味無し。

このようなケースは珍しくありません。

Pちゃんは環境を受け入れるだけで精一杯なので、あれやれこれやれって言われてもムリ。

食べろや遊べもムリ。

まずは、人側がそういうPちゃんを受け入れる。


その上で食欲を育て、物欲を育てていかなければならないので、はじめての競技トレーニングは飼い主さまにとってかなりハードルが高くなる。


1年ぐらいでお家でのトレーニングはよくやるようになってきたようで安心したのですが、私とのトレーニングではまだまだオヤツもガンとして口に入れないこともありました。

なので、対面レッスンではできないところしか見れないのでアドバイスにも一苦労でした。

それでもそのペアを見ればできてるところとそうでないところは見えてくる。

マイペースなPちゃんなのですが、最近では脚側停座へプードルらしいクイックな入り方をするようになってきました。


ノーズワークもなかなか探せるようにならず、探せたとしてもとても時間がかかる。

集中も弱く、臭源に対する執着も弱い。

環境にも左右されやすい。

音なども小さな刺激であっても敏感に反応してそちらに全神経が向いてしまう。


3月にレッスンした時の動画です。



探す対象を指示して、「サーチ」と言って探させるのですが、何をすれば良いのか伝わってません。

床の匂いを嗅いでカーミングシグナルを出しています。


こちらは今回。



探すべき対象を指示して、箱をサーチしています。



少し離れた箱にもしっかりと進んで嗅いでいます。



インテリアサーチを同じ部屋で続けてやっても、今度は箱ではなくインテリアだと切り替えもできています。

途中、「自分が探させたいところに連れて行って」と私がアドバイスすると、飼い主さまは頭の中でイメージをしたんだと思います。

Pちゃんにはそのイメージが伝わる。

飼い主さまの手の動きや肩の向きなどほんの少しのボディランゲージをPちゃんは感じることができるようになっていました。

「ノーズワークはほとんど練習してないのに、基本的な訓練をすることは重要なんですね」と言ってくださった。


基本的な訓練をすることで、犬と繋がり対話してお互いに通じ合える言語を増やしていく。


犬の気持ちを理解して、時に超えるには負荷やストレスのかかるハードルも超えてきました。

ペアとして本物になっていく。


ノーズワークはもちろん基礎のないペアでもできるようになります。

でも、それは常に犬任せ。

人のハンドリングは全く必要としない。

私はそのようなノーズワークは、犬にさせたくない。

できればお互いに繋がり、ハンドリングを受け入れそれに背中を押してもらい、力強くサーチをして欲しい。


そんなペアになって欲しい。

これからも一つ一つ超えて行きましょう。

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