ノーズワークをやっていると、犬が明らかに臭源を見つけたかのようなそぶりをする。
そこに臭源はないのに探し当てたかのような偽アラートまでやってのける。
ノーズワークは臭源を見つけるとご褒美にオヤツやオモチャを貰える。
それはだんだんと強化され、
サーチの指示→探す→見つける→ご褒美
という図式から
サーチの指示→ご褒美
とショートカットされる。
賢いよね、犬って。
本来なら「探す」ことに一生懸命になって欲しいのだが、オヤツをもらうことに一生懸命になって知恵を絞ってしまうのだ。
トレーニングの目的は「正解を見つける」ことではなくて「探す」という楽しさを育てること。
ここを間違って、犬に過度に正解を求めてしまうと犬はその期待に応え、正解の形を取ろうとする。
全てはハンドラーが教えた結果。
まずは探すという行為を楽しませること。
「探せたよ!やったよ!」
そういう表情を出させること。
探すという行為に自信をつけさせてあげることです。