犬に問題行動があると「怒ってください」とアドバイスされることがあります。
でも、「怒る」って難しくないですか?
私自身もどんなに怒っても犬に伝わらずに悩んだことがあります。
今、アドバイスする時にその苦い思い出を踏まえて、まずは犬とコミュニケーションの取り方を練習していただきます。
犬を座らせてご褒美をあげます。
たったこれだけのことですが、たくさんのコミュニケーションを取る要素が詰まっています。
一般的に、犬とコミュニケーションが取れていますか?と聞くと「おすわりができます」とか「おやつがあれば伏せもできます」とおっしゃる方がいます。
やっていただくと、犬は一瞬おすわりをしてすぐご褒美をもらおうとそわそわしています。
ご褒美をあげて「できますよ」っておっしゃる。
ここでこのご褒美は人が与えるもので、奪うものではないことを教えます。
落ち着くこと「インパルスコントロール」を教えます。
これだけでも犬と人との関係に重要な要素が含まれています。
そして犬は、人とより深いコミュニケーションを学んで行きます。
人の感情の変化を学んでいくのです。
伝わらなかった「それちょっと嫌だな」って感情も伝わるようになってきます。
そんなに怒らなくても犬は理解してくれるようになってきます。
少しの回り道が犬にも人にもダメージが少なく、健全だと思います。