先日、Vちゃんのレッスンではじめて競技会にあわせたレッスンをしました。
と言っても、線を引いただけです。
「線の上を歩く」
レッスンはいつもの場所です。
線を引き、その上を歩くだけなんですが、
なかなか難しい。
制約があると、妙に緊張します。
ちなみに犬は線を意識しませんが、いつも通りにはやってくれない。
最初の出だし、いつものように歩けてないことを感じたハンドラーのRさんは、数歩歩くとすぐに「やり直していいですか?」と。
この一言、とっても大事です。
状況に流されず、自分と自分のパートナーを守れることが競技をする上でとても大切になります。
やり直した動画がこちらです。↓
とっても落ち着いた良い雰囲気です。
実はVくんは極端にセンシティブな性質の持ち主。
人も犬も環境全てに高い反応を示す。
最近では知られてきた「High Arousal」な状態。
急激な覚醒状態、興奮状態になる。
今までのトレーニングでは、「わがまま」と言われてそうしてしまった飼い主が悪いと非難されてしまう。
もちろんそういうケースもある。
しかしVくんはただただ環境に対して極端に不安を抱き、ハイアラウザルな反応を強く示してしまう。
この状態に飼い主さまは丁寧に向き合い、時間をかけて付き合ってこられた。
その結果がこのHeel workに現れています。
はじめての状況でも、飼い主さんに注目して一緒に歩く。
Vくんの様子を見て、一旦仕切り直し、「アラウザル」レベルをコントロールしてあげる。
この経験がVくんにとって確実に自信になっていく。
Vくん、飼い主さまには、トレーナーとしてもとても勉強させていただいてます。
ありがとうございます。