「はじめてのおつかいごっこ」

今日は、息子がダウンしたこともあり、
一緒におやすみした年中のお姉ちゃんが、
「一人で買い物にいってきてあげる」と言いだしました。

こう言い出すのはいつものことで、
結局はスーパーの入り口まで私がついていき、一人で買い物リストを手に買ってくるのですが、
今日は「はじめてのおつかい」の絵本を探してもってきて、
「今日はこの子みたいに、最初から一人でいきたい。だから家で待ってて」と。



う~、さすがに交通量の多い道を渡らなきゃいけないし、
防犯的にもそれは難しい。

でも、どうしても!と言い張る娘のやりたい気持ちを大切に
どう対応していくべきか、
いろいろ考えて、話し合って、
何とか、買い物を無事に済ませることができました。

そのやり取りまとめてみました。

***
娘:「だって、みて。この子だって、おうちから出発してるよ。車だって通ってる道も!」

母:「本当だね。どうしてもお家から一人でいきたい?
ママも、あなたはしっかりしてるから、きっと一人で行って帰ってこれると信じているよ。
でも、万が一、あなたを一人で行かせて、事故にあったり、誰かに連れて行かれたりしたら、残されたママは死んだのと同じくらいの人生を歩むことになるよ。それでもいい?」

娘:「それは嫌だ!わかった。だったら、今日はサミットじゃなくて、近くのセブンイレブンだった
らどう?あぶなくないでしょ?」

息子:「あと、車が通る信号のところまでママがついていくのは?」→応援隊

母:「それなら、大丈夫かな。やってみる?」

娘:「うん!」

そうして、家から環状線を通るいつものスーパーをあきらめて、近くのコンビニで買えるもので
おつかいをすることになりました。

①まず何を買うのかを書き出してもらいます
それぞれいくら位かかるのかを私が書き出します。
本当は合計金額をだしてもらうところですが、まだ3桁の足し算はできないので、
私が相場を足し出します。今回は、、だいたい600円前後の買い物でした。

②お金の出し方を練習します
これまでは、ざっくりと1000円札を1枚とか2枚とかをざっくりと渡していましたが、
今日は、790円を渡しました。
で、出し方のお題を出します。
「398円ですって言われたら?」→100円玉を4枚
「635円ですっていわれたたら?」→100円玉を7枚

私:「その出し方でもいいけど、お釣りをもっと少なくするために、100円を6枚と10円玉を4枚だすといいよ」

という具合です。何パターンかを練習すると、それだけでも楽しいようです。

さて、出発。
信号を渡ったところで、
母:「あなたの一人で行きたいという気持ちを大切にしたいから、ここからは自分で行くっていう場所を決めていいよ」
すると、
娘:「ママ、ここで待ってて。いってくる」意気揚々に走り出しました。
あまりに力強くて、「あ~、大丈夫だな」と思いました。

その「ここで!」というところで、息子と待っていた私。

今日は、息子が水分補給できる栄養ゼリーと、お昼に食べるおにぎりとおやつ。
というお題なので、数分もしたら、また「やったよ~」という満面の笑みで
走り寄ってきました。



それから、もう1回、弟を連れていきました(笑)。

家に帰ってからは、もう一つのお題。

③お買い物をしたときのことを作文にする
お買い物全般のことを書かせると、感想が分散してしまうので、
お金を払う時の様子のことを書き出すことにしました。

まずノートにフレームを書きます。
左側に「お金をだすとき」
ア どんな声が聞こえた?
イ どんな手触りだった?
ウ どんな匂いがした?
エ 何をみた?みえた?
と書き出します。
左側に感じたことを単語や箇条書きで書き出してもらいます。

それを私がつなげて、文章に仕上げます。
そうして、立派なお買い物の感想文になるのです。

このあたりのノウハウは、自立する子を育てる教育プロデューサーの小室尚子先生の
ブログで配信されていますので、ぜひ登録して、バックナンバーをチェックしてみてください。

https://www.agentmail.jp/form/pg/983/1/?mk2.10.2

明日は、いつも通り、スーパーでおつかいをしようと計画しています。
まずは、何を作るかというところから一緒に考えて、よりアナウンスの充実を測る予定。
本人も楽しみにしています。

1度も大人から離れて行動したことのない未就学生にとって、
1人でお買い物に行くという行為は、ドキドキの旅なはず。

ちょっとした自信にもつながるし、不安に打ち負けてしまうこともあるかと思います。

実際にやるには、どこまで本人のやりたいを大切にして、
どこまで信じて任せるか、一方で、事故や防犯的な観点のケアなど
子どもの年齢に応じた判断しなければならない
ポイントがたくさんある教題だと思います。

まずは、よくいくコンビニなど小さめのお店に、1人でなく、お友達や兄弟と行かせてあげるのがいいかなと思います。