大きい・小さい、高い・低い | あぶくさぶく

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トルコ語あれこれ

大きい・小さい、高い・低い

声や音の話です. トルコ語で 「大きな声で」というときは "yüksek sesle" と 言いますね. 竹内ホジャの辞書には "yükesk ses" の訳として 「高い・大きな声」と あります. 「小さな声で」は "alçak sesle" かなと 思いますが、竹内ホジャの辞書には "alçak ses" として 「低い声、低音」の訳が 載せられています. ここでは <小さい>は ないんですね.

曲がりなりにも 小学校から 音楽の授業を受けている我々は <音の大小>と <音の高低>は 全く別物と 理解してますが、日本語では 結構 混同されますね. 「高い声で叫ぶ」と言えば 大きく 且つ やや高めの声で 叫ぶことを 意味するでしょうし、「小さい声でささやく」と 言えば 小さく 且つ 通常 低い声でささやくことを 意味することから 混同されがちなんでしょうね.

トルコ語で 高い音と 言うときは、"ince ses" あるいは "yüksek ton"、低い音は "kalın ses" あるいは "alçak ton" という表現を使うようです. 日本人は 音の高低を <高い><低い>と 表現するのが 当然と思ってますが、考えてみると これ 比喩的表現に 過ぎないんですよね. トルコ語では <薄い><厚い>と 表現するようです (ま、トルコ語でも ton というときは yüksek/alçak を 使うようですが).

つまり、日本語のような <大きい・小さい>と <高い・低い>の 混同は 一応 ないように 見えます. とは言うものの、実際には 音楽の授業でもない限り、音の高低を ことさら 話題にすることは 少ないので、yüksek/alçak で すませてしまって 結果的に 日本語同様の 混同が 若干 起こっているような気がしなくもありませんが.


日本では 少ないですが、トルコでは 連結バスが 普通です(イズミル)
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