前から 気になっているものに "kuyruk yağı(尻尾油)" というものがあります. この油が採られる羊は しっぽの大きい品種で、Mor Karaman、Ak Karaman、Dağlıç、İvesidir などの品種があるようです. 日本語では 脂尾羊というらしいですね. トルコに 滞在していたときに いろんな人に "kuyruk yağı" を食べるかと 聞いてみたんですが、口をそろえて 臭いからいやだといいます. オリーブオイル("zeytin yağı")が 健康にいいとして もてはやされる一方で "kuyruk yağı" の方は、少なくとも都会のトルコ人には、ほとんど 食べられなくなっているようです. <食べる>と 書きましたが "kuyruk yağı" は 液体の油でなく 固形の脂のようです.
誰もが <食べない>という中で 知人で 一人だけ <食べる>という人がいました. ただし、彼は 狭い意味のトルコ人でなく カザフスタンに住むトルコ人である Ahıska Türk です. 彼は トルコ国籍を取って 今は トルコと カザフスタンを いったりきたりしているようなんですが、彼が 「今度うちにきたら "kuyruk yağı" を ご馳走してやるよ.」と 言ってくれてたんですが まだ 実現してません.
遊牧民にとっては、羊を殺さずに 脂だけとれる脂尾羊は 重宝な家畜だったようです. 最近では、"kuyruk yağı" は 健康にいいなどという意見も 聞かれるようになりました. <遊牧>なんていう生活様式が 絶滅の危機に瀕している今、"kuyruk yağı" を見直して欲しいなぁと 個人的には 思ってます.
Koyun Irklarımız
脂尾羊の写真
ひつじnews
これは黒海沿岸の山の中で会ったロバ
