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ポプラ・アレルギー?

今、日本では 桜と同時に 花粉も最盛期. そろそろ スギからヒノキに 移りつつあるようでは ありますが. 花粉症の方々には うっとおしい季節です.

話は 跳びますが、シルクロードなどを 紹介する番組で よく目にするのが ポプラ並木. いかにも 中央アジア的な風景に 旅心が わきます. こういう風景、実は トルコでも 目にすることができます. カルスは アルメニアやグルジアとの国境も近いトルコ東部の町ですが、町のあちこちに アルメニアや カフカスの匂いのする建物や店があります. 同時に 目につくのが ポプラ並木. 5月頃に行くと、綿毛のような花粉が 風に乗って飛んでいます.
私たち旅行者には エキゾチックな風景なんですが、地元の人には ポプラは 日本のスギ同様の アレルギーの元として 迷惑がられているようです. 聞いたところでは アンカラですら ポプラを植えることが 禁止されているとか. ま、アンカラに 中央アジアの風情は 求めませんが、カルスには 残して欲しい.
それにしても、昔からあるポプラの木、現代になって アレルギーの元とされるのは 本当は 単にポプラが原因じゃないような気もします. 排気ガスとの相乗効果が 原因なのか あるいは 人間の体質が 変わってきているのか. これは 日本のスギにも 言えることですね. スギの場合は 戦後に 大量に植林されたという事情があるようなので、昔からある・・・と 言い切れないところが ありますが.
では、トルコでスギは? アンカラより西の トルコ西部しか 知りませんが、その限りでは スギ花粉が 問題なっているという話は 聞いたことがありません. そもそも、地中海性気候で 夏に雨が少ないせいか、山の緑も日本のように濃くありません. スギ科の植物自体は あるのですが、花粉アレルギーの原因には なっていないようです. 黒海沿岸地方は 緑が濃そうなので、スギ花粉が 問題に なっている可能性も ゼロでは ありませんが.


写真は カルス市内、あちこちにポプラ並木があるのが わかると思います.
中央左に見える建物は 旧アルメニア教会(Havariler Kilisesi)、一時 美術館として 使われていたようですが、現在は モスク(Kümbet Camii)に なっています.
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