鉄道の旅 | あぶくさぶく

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トルコ語あれこれ

日本にいると 基本的に そういうことがないので 世界中どこでも そうであるかのように 思ってしまいますが、海外では 写真撮影が 禁止されている場所やものが 結構ありますね. 明示的に 警告文が 掲げられている場合もあれば 何も書かれてないけど 禁止の場合もあって めんどうです. トルコの場合で言えば、一般に 軍の施設や 艦船・航空機等は 撮影禁止のようです. 退役して 博物館になっているようなものは 別ですが. それでも、軍の施設の庭に オブジェとして展示されている 古い戦闘機を 道路から 撮影しようとしたら 道路を走っている車に クラクションを鳴らされ、撮影禁止だ・・・と 怒鳴られたことがありました. 戦闘機云々ではなく 軍の施設に カメラを向けること自体が 禁止だから・・・ということのようです.
軍の施設・艦船等だけでなく 民間の交通機関も 対象になることがあります. 私の友人は イズミルの地下鉄の写真を 撮っていて ガードマンに 禁止だと言われたそうです. トルコ人の友人に そのへんのことを 聞いてみると 鉄道が 撮影禁止なんてことないよ・・・と 言うんですが、なんとなく 撮影してはいけない雰囲気が 漂ってます. ノスタルジックなSLとかは 多分 問題ないでしょうが.

さて、本題ですが、トルコ国鉄の急行列車(座席車と寝台車)に 乗ってみました. 上のような事情で ゲージ(軌間距離)すら 確認できませんでした. ウィキペディアによれば 標準軌(1435mm)のようです. ちなみに、標準軌は 日本では 広軌とも呼ばれ、新幹線の軌間です. なぜ こんなことを書くかといえば、急行の座席配置が 2+1と ずいぶん ぜいたくな配置です. 一等車とかの特別な車両でなく、ごく普通の車両です. それでいて 料金は リーズナブル(いくらだったか 忘れましたが). また、寝台列車は 全室 個室寝台です. こちらも 個室寝台にしては 格安.

こういうわけで トルコに旅行される方には ぜひ 試してみて欲しいです. ただ、若干 問題もあります. 一つは 一部区間(アンカラ‐エスキシェヒール間、2011年現在)に 高速列車が 走ってますが、まだまだ 所要時間が長いこと. それは 単に 列車の速度だけに よるのでは ありません. エーゲ海地方の鉄道路線図を 見ていただけば なんとも 非効率な形に 路線が敷かれています. どうもオスマン時代末期に ヨーロッパ列強やらが それぞれの都合と計画で 鉄道を敷いたために こんなことに なってしまったようなんですが、詳しい事情は 知りません. さらに、イズミル-アンカラのような 幹線に属する路線でも 単線区間が残っており、対抗列車との すれ違いのために 何分も待つことがあり、スピーティな運行を 妨げています.
もう一つの問題は 予約システム(あるいは 鉄道の運行体制自体)が 非効率なこと. アンカラから イズミルに 寝台列車で 行こうと計画したんですが、出発まで 一週間を切っても 復路のチケットが まだ準備できてないとかで 購入できず、毎日 駅まで 確認に出向くはめになりました.

このように 若干 問題もありますが、乗ってしまえば快適です. 機会があれば ぜひ一度お試しを.

イズミルのターミナルの一つ バスマーネ駅
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バスマーネ駅のホーム
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これは ローカル列車(バスマーネ駅)
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たまには SL が 停まっていることも(バスマーネ駅)
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イズミルの もう一つのターミナル アルサンジャック駅
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ブルートレイン(Mavi Tren)を引く機関車
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寝台列車の車内、窓ガラスには 月と星が
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ブルートレイン(Mavi Tren)の標識板
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アンカラ‐エスキシェヒール間を走る高速列車
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