少し前に紹介したペリドット。

パキスタン産3.73ct
青き地球のこども(宝石と人間)-Mar12PeridotIII.gif

見た目はこれより薄い。
ブドウみたいなかわいい色だが、モヤーと霞がかかっているようなやさしい感じ。

なぜなんだろう。

うーん、これはインクルージョンが光を散乱、反射しているのだろう。

日独宝石研究所に内部の写真撮影と確認してもらった。

青き地球のこども(宝石と人間)-TP1218_Peridot_Pakistan_HairLikeInc_.jpg
青き地球のこども(宝石と人間)-TP1218_Peridot_Pakistan_HairLikeInc_.jpg

インクルージョンの正体はわからないとのこと。

販売元にきいてみた。

わからないが、Ludwigiteではないかとのこと。

つまり、たしかなことは誰もわからないのだが、この宝石は外見もなかなか、可愛らしい色合いだが、顕微鏡写真もなんか看取れてしまう。

インクルージョンが宝石にはない方がいいと極論する人もいるが、この宝石やカシミールサファイアなどの、フワーッとやさしくて、見たら眠たくなる色合いを否定するのは、行き過ぎとおもう。

その反面、インクルージョンを強調して汚い石を高く売る人も少なくはないので頭がいたい。

だが、いろいろな宝石の色々な風合いが評価されはじめていることは、間違いない。

加熱のサファイアや着色エメラルドなどのはっきりした色の硬い石が貴石としてやみくもに崇められる時代でなくなってきているのは事実ではないか。

一つずつ石の個性をみていくのは、大変に手間のかかる作業だが、そういうプロセスを経て、残ったものが宝石と呼ばれるのではないか。

当方はそうして、宝石を見つめていきたい。