こんばんは、探偵です。

赤い宝石といえば、最高級はルビーだと大概、そう思われているが、そうだとも、そうでないともいえる。

値段、稀少価値ともに最高はこれ。

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赤い彗星を思わせる、この三倍速の閃光。

よく、ルビーを語るときに、加熱は必要悪だ、処理も仕方ない、庶民に手が届くためにはとある。

ちょっと待て。庶民はそんなにルビーを求めているのか?

探偵は、この三年間、ずぅっと考えてきたし、これからも考えるだろうが、やはり、否であろう。

売る側の理屈なのだ。所詮は。庶民を馬鹿にするな。

レッドベリルとは、赤いエメラルドと呼ばれている。

通常、市場に出ているものはモヤッとしたインクルージョンのあるものが多く、宝石とは呼びたくないものがほとんどである。

しかし、探偵は究極の赤いエメラルドを探した。

カスみたいな小さいものから、段々綺麗なものを探していき、一年がかりでやっと米国ユタ州のワーワー鉱山の鉱山主、ゲーリー・ハリス氏に直接電話し、購入することができた。

氏はとても誇らしげに、レッドベリルを語ってくれた。

電話越しにレッドベリル採掘に親父と叔父さんとかけてきた、意地や情熱が伝わってきた。

もう、ほとんど出ないのは彼らはご存知承知の介だ。まあ、しかし、掘るしかない。前の山主から引き続き、一時、世界一の非鉄メジャー、リオ・ティントに渡したが、数年でやめた。ビジネスにはならなかったらしい。その後はハリス・ファミリーがまた、引き継いだ。採算?3.5億円でいつでも山は売るらしい。
誰もかわない。誰がいまさら買うというのだ。

もう、ゲーリーさんしかいないはずだ。

山師というのは、百万分の一の成功率というのはパワーディーラーのイマックビーシーさんの今橋社長の言葉。

これほど手に入りにくいから、処理も合成もありになる。

だから、合成レッドベリルはあるが、ちょっと勝負にならない間抜けさである。
加熱も地味なもんである。やってもやらなくても大してかわりない。

この写真では、ルベライトと変わらないように見えるが、実際には比較にならない。

やはり赤いエメラルドという表現が一番近い。

同じ緑柱石でもこの2つだけが別格。

わずか0.25ctだが、最高のエメラルドカットにするため、色の落ちる分は全て削り削ぎ落としたものだ。

宝石とは、自然から抽出された固体の究極美である、だから、豆粒や胡麻粒でも、価値を認められるのだ。

そうではないのか。


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