住宅構造の基礎知識…③木造建築物(4)
今日も引き続き、
≪木造建築物の構造≫の木工事の基礎知識について
≪(3)接合部のチェック≫
在来軸組工法の2階建ての住宅です。
前回は、≪筋かいの接合部≫についてでした。
今日は、≪柱の接合部≫についてです。
≪柱の接合部≫の規定については
【2000年(平成12年)建設省告示1460号】
※繰り返しになりますが、
この【2000年(平成12年)建設省告示1460号】が
≪住宅の構造≫の上で非常に重要であり、
それ故、2000年以前の住宅と本告示以降に
建築確認申請した住宅とは全く別な構造であることが
ご理解頂けます。
※法令ですので、ちょっとお堅い表現になりますが…我慢して下さい。
同告示≪第二項≫
『壁を設け又は筋かいを入れた軸組の柱の柱脚及び柱頭の仕口に
あっては、軸組の種類と柱の配置に応じて、平屋部分又は最上階の
柱にあっては次の表一に、その他の柱にあっては次の表二に、それぞれ
掲げる表三(い)から(ぬ)までに定めるところによらなければならない。
ただし、……』
※表一~表三は、法令集orネットでご確認下さい。
それから、お堅いついでに
同告示≪第三項≫
『その他の構造耐力上主要な部分の継手又は仕口にあっては、
ボルト締、かすがい打、込み栓打その他の構造方法によりその部分の
存在応力を伝えるように緊結したものでなくてはならない。』
私も素人、あなたも素人です。
要は、素人が構造を考える上で
≪柱の接合部分≫はどのように規定されているか、です。
詳細の規定は、相当複雑です。
告示1460号から選定する方法とは別に
≪N値計算≫により選定することで接合金物を減らすことも可能です。
そこで
非常にざっくりと、そして簡潔に言えば
・柱はの接合部は、≪1本1本≫規定されている。
・≪筋かいの入っている柱≫と≪それ以外の柱≫の
接合は違う。
柱は1本1本違います。
そこで、限定した事例で
≪条件(1)≫
・2階建住宅の1階の柱
・2階および1階の柱が出隅(角で出ている部分)
・厚さ3㎝幅9㎝の筋かいが1本入っている
この場合の告示1460号の柱頭・柱脚の仕口は
1)3.2㎜厚の羽子板ボルトを用い柱にはボルト締め、
横架材には4.5㎜厚・40㎜角座金を介してナット締め
2)3.2㎜厚の鋼板添え板を用い、上下階の連続柱にはボルト締め
≪条件(2)≫
・2階建住宅の1階の柱
・2階および1階の柱が出隅(角で出ている部分)
・厚さ4.5㎝幅9㎝の筋かいが1本入っている
この場合の告示1460号の柱頭・柱脚の仕口は
3.2㎜厚のホールダウンHD-B15を用い、柱にはボルト3本、
横架材(土台を除く)および基礎もしくは上下階の連続する柱に
対しては当該金物に止め付けたボルトを介して緊結する
≪条件(1)≫と≪条件(2)≫の違いは
『筋かいの厚さが3㎝か4.5㎝かの違いだけです。』
でも、それだけの違いだけで、仕口の仕様はこれだけ違います。
※この仕口の使用は、≪N値計算≫で減らすことも可能です。
ここで、何か変だなあ?…当然なのかなあ?…の疑問が
『厚さ3㎝の筋かいより、厚さ4.5㎝の筋かいの方が』
『壁倍率が1.5より、壁倍率2.0の柱の仕口の方が』
厳しい仕様になっていることです。
素人の言い方で
繰り返しですが
『柱の接合は1本1本違う』
そして、
『頑丈な壁を造ると言うことは、頑丈な筋かいを入れること』
であり
『筋かい・柱の接合は、頑丈な金物の取付けが必要になる』
ことです。
当社は
『オール4寸柱』
『壁倍率がオール3.0以上』…
これだけで、構造上の安全性を謳うことができません。
つまり
『適正な壁量』
『バランスの良い耐力壁の配置』
そして
『≪筋かい≫と≪柱≫の接合が適切に施工』
されているかが、最大の問題であること、です。
あなたの選んだ住宅会社は、
この辺のことをあなた(お施主様)に
分りやすく説明してくれていますか?
では、また…