住宅構造の基礎知識…③木造建築物(4) | あなたの住宅取得・アパート経営を応援します。

住宅構造の基礎知識…③木造建築物(4)

9月28日(月)


今日も引き続き、

≪木造建築物の構造≫の木工事の基礎知識について


≪(3)接合部のチェック≫

在来軸組工法の2階建ての住宅です。


前回は、≪筋かいの接合部≫についてでした。

今日は、≪柱の接合部≫についてです。


≪柱の接合部≫の規定については

【2000年(平成12年)建設省告示1460号】


※繰り返しになりますが、

  この【2000年(平成12年)建設省告示1460号】が

  ≪住宅の構造≫の上で非常に重要であり、

  それ故、2000年以前の住宅と本告示以降に

  建築確認申請した住宅とは全く別な構造であることが

  ご理解頂けます。

※法令ですので、ちょっとお堅い表現になりますが…我慢して下さい。


同告示≪第二項≫

『壁を設け又は筋かいを入れた軸組の柱の柱脚及び柱頭の仕口

あっては、軸組の種類と柱の配置に応じて、平屋部分又は最上階の

柱にあっては次の表一に、その他の柱にあっては次の表二に、それぞれ

掲げる表三(い)から(ぬ)までに定めるところによらなければならない。

ただし、……』

   ※表一~表三は、法令集orネットでご確認下さい。


それから、お堅いついでに

同告示≪第三項≫

その他の構造耐力上主要な部分の継手又は仕口にあっては、

ボルト締、かすがい打、込み栓打その他の構造方法によりその部分の

存在応力を伝えるように緊結したものでなくてはならない。』



私も素人、あなたも素人です。

要は、素人が構造を考える上で


≪柱の接合部分≫はどのように規定されているか、です。


詳細の規定は、相当複雑です。

告示1460号から選定する方法とは別に

≪N値計算≫により選定することで接合金物を減らすことも可能です。



そこで

非常にざっくりと、そして簡潔に言えば

・柱はの接合部は、≪1本1本≫規定されている。

≪筋かいの入っている柱≫≪それ以外の柱≫

 接合は違う。


柱は1本1本違います。

そこで、限定した事例で

≪条件(1)≫

・2階建住宅の1階の柱

・2階および1階の柱が出隅(角で出ている部分)

厚さ3㎝幅9㎝の筋かいが1本入っている


この場合の告示1460号の柱頭・柱脚の仕口は

1)3.2㎜厚の羽子板ボルトを用い柱にはボルト締め、

  横架材には4.5㎜厚・40㎜角座金を介してナット締め

 2)3.2㎜厚の鋼板添え板を用い、上下階の連続柱にはボルト締め


≪条件(2)≫

 ・2階建住宅の1階の柱

・2階および1階の柱が出隅(角で出ている部分)

 ・厚さ4.5㎝幅9㎝の筋かいが1本入っている


この場合の告示1460号の柱頭・柱脚の仕口は

  3.2㎜厚のホールダウンHD-B15を用い、柱にはボルト3本、

  横架材(土台を除く)および基礎もしくは上下階の連続する柱に

  対しては当該金物に止め付けたボルトを介して緊結する


≪条件(1)≫と≪条件(2)≫の違いは

『筋かいの厚さが3㎝か4.5㎝かの違いだけです。』

でも、それだけの違いだけで、仕口の仕様はこれだけ違います。


※この仕口の使用は、≪N値計算≫で減らすことも可能です。



ここで、何か変だなあ?…当然なのかなあ?…の疑問が

『厚さ3㎝の筋かいより、厚さ4.5㎝の筋かいの方が』

『壁倍率が1.5より、壁倍率2.0の柱の仕口の方が』

厳しい仕様になっていることです。



素人の言い方で

繰り返しですが

『柱の接合は1本1本違う』

そして、

『頑丈な壁を造ると言うことは、頑丈な筋かいを入れること』

であり

『筋かい・柱の接合は、頑丈な金物の取付けが必要になる』

ことです。



当社は

『オール4寸柱』

『壁倍率がオール3.0以上』…

これだけで、構造上の安全性を謳うことができません。


つまり

『適正な壁量』

『バランスの良い耐力壁の配置』

そして

『≪筋かい≫と≪柱≫の接合が適切に施工』

されているかが、最大の問題であること、です。


あなたの選んだ住宅会社は、

この辺のことをあなた(お施主様)に

分りやすく説明してくれていますか?


では、また…