爆弾低気圧が来るぞー、という朝

男の子「だりーなー」
頭をボリボリしながら
制服を手にして
わんこがリビングに降りてくる。

それを見たダンナ君が
「おー、わんこ。
   起きられたか。大したもんだ」
と一言。

高校一年男子の朝。
ただ、起きてきただけで
「大したもんだ」と言ってもらえる
わんこ。


わかってるかなぁ。
君、めちゃめちゃ
ラッキー!なんだよ


わんこが中2の秋に
朝、起きられなくなって
動けなくなった時。

にゃんこを通して私もダンナ君も
「起立性調節障害を発症した場合」の
これだけはやってはいけない!を
既に学んでいたから
(というか、散々やってしまったから)

わんこの時には
同じ間違いをしないで済んだ。

動けない?→無理するな。
学校?→休めばいいよ。
テストがある?→気にするな。
先生?→速攻で診断書提出済み
落ち込む→カウンセラーさん!

親から責められることなく
ゆっくり休めたわんこ。
(もちろん辛い事は色々あったけど)

なんて、ラッキー!

わんこの父親であるダンナ君は
ザ・日本男児なタイプで
整理整頓、時間厳守
気合い・根性が大好物。
剣道、柔道、武士道  LOVE。


息子であるわんこに対しても
小さい頃からかなり厳しい態度で
竹刀片手の事もたびたび。

もし、わんこが
我が家にとって初めての
起立性調節障害の子どもだったら…

そう考えただけで


ゾッとする


どんな修羅場だっただろう


ダンナ君は間違いなく、
「起きられない」息子を
許さなかっただろう。
そんな「言い訳」に
耳を貸さなかっただろう。

「甘ったれるな!」
「そんな事でどうするんだ!」と
引き摺ってでも登校させたり
竹刀でボコボコにしたり
言葉で厳しく叱りつけたり
きっと
やっていたハズだから。


私もダンナ君も
にゃんこを通して
「ODの子への対応◯❌」を
学ばせてもらっていたからこそ


今、笑ってるわんこがいる。



にゃんこには
ホント申し訳なかったなぁ…
今でもそんな想いが過るけど

にゃんこが笑って

「わんこのODが軽くて
    良かったよ。
    私の経験も役に立ったでしょ?」

なんて言ってくれるから
その気持ちに甘えさせてもらおう。


わんこ、分かってる?
2人目だったからこそ、
ボコボコにされなかった自分。
ラッキー!


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ODを発症した子を
初めて持つ
お父さんやお母さんにとって

我が家のにゃんこの例が
どうか反面教師になりますように。
にゃんこにも
最初から二人目の対応が出来ていたら…
そんな苦い反省を込めて