無頭蓋症って何？無脳症・無頭蓋症とは

妊娠12週目。

妊娠12週を越えると、
流産の確率が2%に減る

という情報を
ネットで見てから、

今日の検診で赤ちゃんが元気なら
安心できるかな

と、楽しみにしていた。

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１年ほど前に、
妊娠検査で陽性が出たが、
妊娠７週目。
心拍を確認することなく
流産を経験した。

なので、
今回の妊娠、
６週目で心拍確認が無事に出来たときは
嬉しくて。

でも１度流産を経験したため
それと同時に、不安もあって。

それでも、
希望の方が
ずっと大きかった。

心拍確認ができれば、
流産の確率はぐっと減る。
そう聞いていたので。

今回は、無事に赤ちゃんに会えるんだ。

できることならずっと

そう信じていたかった

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12週に入ったので
経膣エコーから
お腹からのエコーになった。

赤ちゃんが、うつった

心臓動いてる。

良かった。

本当に、良かった。

手も足も、動かしてる。
可愛いな。

喜んでいた私は

先生が何度も、
同じところを

見ようとしていることに気づいた

嫌な予感がした

でも、そこまで大したことではないと
思った

思いたかった。

先生は言った。

「・・・頭の骨が、見えなくて。

目を変えてもいいですか？」

と、院長先生を呼びに行き、

他の先生もエコーを確認することになった。

「脳が、広がってるように見えるね。
位置的に見づらいから、
経膣でも見てみよう」

わたしは
祈りながら診察台へのぼった。

その後、別の部屋へ移動。

先生二人の診断は、
やはり、頭蓋骨がない、ということ。

「無頭蓋症と言います。

お腹の中では生きていけるけど、

治療法はなくて。

診断がついた時点で、
お母さんの体の負担も考えて
今回は、諦めることを

おすすめします。

お母さんが悪いとか、
そういうことじゃない。
本当に、たまたま。」

優しく説明してくれた先生

本来は妊娠４～５週目で

作られるはずの

頭蓋骨がない

今後作られることもない

頭蓋骨がないので

大きくなると

子宮壁などの影響で

脳が削れてしまうそうだ

そして、無脳症となるらしい

なんで

涙が止まらなくて。

信じたくなくて

信じられなくて

だって、動いてるよ

手も、足も、心臓も。
元気に動いてたよ

諦めるしかないの？

頭の骨が無いって、
そんなことあるの？

あとから作られたりしないの？

嘘であってほしい
夢であってほしい

実感がなくて。

ただ幸せになると信じてた帰り道。

仕事中の旦那さんへ電話した

「今、大丈夫？？

赤ちゃん、、、頭の骨が
無いんだって。

治療法がないって。」

泣きながら、

そう伝えるのが

やっとだった。