大河ドラマ「光る君へ」がもうすぐ始まるということで、何回かに渡って予習・復習に最適な本の感想を述べていきたいと思います。

第一回目のテーマは「平安時代に親しむ」。

平安時代の世界に楽しく入っていけるような書籍を5冊セレクトしました。

 

今回は平安時代入門的な本を選んだので、対象・レベル(入門・初級・中級・上級の4段階)指標をつけてみました。

(あくまで私が個人的に設定した目安なので人によって感じ方異なるかと思います

あと、レベルが高いもしくは低いからいいという思想はないです)

 

 

おちくぼ姫/田辺聖子

 

対象:中学生〜

レベル:入門〜中級

 

王朝版シンデレラ物語「落窪物語」を翻案した作品です。

高貴な血筋でありながら継母にいじめられているヒロインと青年貴族の王道ラブストーリーですが、スカッとする場面も用意されていて、現代人が読んでも楽しめるようになっています。

また、読みやすく易しい文体で、平安時代常識を文中で適宜解説してくれているため、ストーリーを楽しみながら平安時代について知識を深めることができます。

 

 

百人一首 百うたがたり/天野慶

 

対象:小学校高学年〜

レベル:入門〜初級

 

百人一首を足掛かりに平安時代の世界に入りたいならこの本もおすすめです。

(百人一首には源氏物語の作者・紫式部の和歌も収められています。)

平易な文体の現代語訳+可愛いイラスト挿絵付きで最高にとっつきやすく、まるでライトな小説を読んでいるかのような感覚で和歌の世界を味わうことができます。

 

 

乙女の古典/清川妙

 

対象:中高生〜

レベル:入門〜中級

 

平安時代だけでなく有名な日本の古典作品の場面を「女性」「恋愛」「季節」を軸に選び、おしゃれなイメージイラストと優しい文体の解説を添えて一冊の本にまとめた作品。

源氏物語をはじめとした平安時代の物語や日記も多数収録されているので、平安時代の知識を深めるのにも最適です。

 

 

図説 王朝生活が見えてくる! 枕草子/川村裕子

 

対象:中高生〜

レベル:初級〜中級

 

平安時代の名作エッセー「枕草子」を題材に平安時代貴族の生活や基本情報について学びを深めることができる本。

図が多く、非常にわかりやすいです。

 

 

 

殴り合う貴族たち/繁田信一

 

対象:大人

レベル:中級

 

優美なイメージの平安貴族だが、実は治安が悪めだったかも…?という本。

信じるか信じないかはあなた次第。

(面白い本でしたが、優雅なイメージを崩したくない人は注意です)