子供の成長と悪知恵 | やまとうた響く

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日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

先日も記事に書いたけれど、このところしょっちゅう孫のうたを預かっていて思うのは、知らず知らずに子供は成長するものだ、と言うことだ。

うたに関しては成長という名のむしろ悪知恵だ(  ̄▽ ̄)でも悪知恵であっても知恵は知恵(  ̄▽ ̄)うたなりに頭を働かせたな、と思うことがあった。

先日うたと買い物に行った際にお菓子をねだられ買ってやったのだけれど、やまとにぃにの分も買ってあげよう!と言う。なんて優しい、と思うところだけれど、いや、待て待て!

やまとは気管切開していて人工呼吸器を付けているので口から何かを食べることはできない。


気管切開した所から特別の缶詰めの流動食を注入する。なので、空腹は満たされても味わうことはできない。

なので長女達両親は小さい頃から何でも口の中に入れて味わわせてやっている。しばらく味わったら口から取りだしきれいに吸引する。そのまま口から食べさせてやることができないから味気ない話ではあるけれど、してやれる精一杯の食事?だ。

チョコレートやアイスクリームの味も大好きだ。うたも小さい頃からなんでもやまとと分け合うことが普通になっていて、やまとの口におやつを押し込む( ; ゜Д゜)

私など恐る恐るそっとやまとの舌の上にのせてやるので、ひえっ大丈夫!?(((((゜゜;)とびっくりすると、長女は、やまとは喉につまって窒息はしないから大丈夫。と言う。

そうだった。やまとはたとえ口と鼻をふさがれても平気なんだった。やまとの呼吸は気管から人工呼吸器によってしているから。

そういえば、昔幼稚園や、小学校に普通に通学させるにあたり、他の子供達に、必要以上に恐る恐る接しなくても大丈夫だということ、そして、気管の所だけはやまとの命綱だから、ここだけは触らないこと、そんな説明をした時に、やまちゃん、口と鼻をつまんでも苦しくないの?大丈夫?と子供達は不思議そうだった。

じゃつまんでいい?とやまとの口と鼻をつまんでみたり、と好き放題だったけれど(親がちゃんと見ているので)、その後子供達はすぐに理解して、ちゃんと最初の注意は守ってくれている。

むしろ酸素濃度の見方もちゃんと覚えていて、今やまちゃん少し苦しそう、とか痰がつまったのかな、と報告してくれるまでになった。子供達は大人が思う以上にすごいな、と思う。

うたの悪知恵から話がそれたけれど、そんな具合でうたもなんでもやまとの口に入れてやる。

で、しばらくしたら口から撤収させられることも知っている。なのでやまとは一口味わうだけ、と言うことも。

だからやまととうたが同じようにお菓子をもらっても、やまとの分はほんの少しでいいから、ほとんどがうたの物になる。もちろん、ちょうだいね、とちゃんと断ってから。やまとは優しいお兄ちゃんだから、何でもうたにくれる。

そんなことをうたは全部わかっている。だから、やまとにぃにのも買ってあげて、とあれやこれや選んでいるけれど、大部分は後で自分の物になるってこと( ̄^ ̄)

なんて奴だ、と思う反面、ばばバカの私は頭いいんじゃない、なんてにんまりしてうたの策略に乗ってうたの好きなお菓子を買う。もちろん、やまとの好きなお菓子も。

じゃ、やまとにちゃんとお土産渡してね、とうたにお菓子を託す。うたの作戦見事成功(  ̄▽ ̄)

でも、ちゃんとやまとの口に入れてあげるよね。で後は自分の口にね(  ̄▽ ̄)

ばばバカは、これもうたの成長かな、とあたたかく見守るのだった。長女と違ってなかなか要領いいうたなのだった(  ̄▽ ̄)