『心の感傷』



痛み。

痛いのは、嫌。
何故?
怖いから。
辛いから。

過敏に、
なればなるほど。
痛みを覚える、ほど。
痛みに怯えるように、なって。

痛む、度、
嫌だ嫌だと嘆くのに。
それはどんどん、
鈍くなっていく。

心と、体が。
反応が遅れて、
ばらばらになってく、
みたいに。

ふと、した、瞬間。
意図せず、
流れる涙。
ああ。

ああ、そうか。
こうして痛みを馴染ませて、
慣れて鈍って、
それでも傷を重ねて。

こうして人は、
壊れていく。
そして人は人に、
癒しを求めて、

また傷つきながら、
干渉していく。