こんばんは
今年で3年目の苗床づくりを終えてきました
去年は40分ほどで完成して、その速さに満足していました
「去年よりうまくできた」
「今年も問題なく終わった」
そんな感覚だけでも、十分嬉しいけれど
終わった後、苗床を眺めている時に、去年とは違う感覚がありました
かかった時間はほとんど同じ
作業も、去年と同じ
だけど、ただ目の前の作業をこなしているのではなく、
全体の流れを俯瞰しながら、ひとつひとつの工程に向き合っている自分がいました。
この作業はここにつながる
ここを丁寧にしておけば、後が楽になる
今やっていることは、全体のどこに位置しているのか
そんなことを自然と考えながら、手を動かしていました
苗床作りの帰りの車で、毎年この時期に増える患者さんのことを考えていました。
毎年この時期になると、新入社員や部署異動後の社員さんの受診が少しずつ増えてきます。
新しい環境、新しい人間関係、新しい責任。
受診の理由はさまざまですが、そんな患者さんの話を聞いている時に浮かぶ言葉
『人生は螺旋階段』
仕事でも人生においても、「また同じところに戻ってしまった」と感じる時期があります。
去年と同じ悩み
以前も経験した壁
似たような失敗
でも本当に同じ場所でしょうか
螺旋階段は、ぐるぐる回りながら上へ進みます。
見た目は同じ場所を回っているようでも、少しずつ確実に高さが変わっていきます。
1年後に同じ壁にぶつかったとしても、去年の自分とは違う。
経験したこと、悩んだこと、努力したことが土台となり、見る景色は変わっています。
以前は見えなかった壁の姿が見えてくる。
意味がわかる。
自分の立ち位置がわかる。
それは確かな成長です。
今は情報があふれ、AIが瞬時に答えらしきものを示してくれる時代です。
何かを始める前から、「知っている気」になれる時代です。
けれど、
”知っていること” と”行動できること”とは、まったく別の概念です。
階段は、見ているだけでは登れません。
一段ずつ、自分の足で上がっていくしかないのです。
遠回りに見える経験も、失敗も、繰り返しに思える日々も、すべて螺旋階段の一部です。
今日また、同じ景色に見える場所に立っていたとしても、きっと去年より少し高い場所にいます。
そう思えるだけで、日々の積み重ねや、”いま”という時間に
もう少し優しく目を向けられるのではないでしょうか。