自分が神戸で暮らしていた12年前、大学で建築を学んでいた20歳の1月17日。その時の事は今でも鮮明に記憶しています。
多くの仲間の命が奪われたあの日から12年が過ぎ、日本の建築の命題ともいえる地震に自分ながらに向き合ってきました。
大学在学中は震災復興のボランティアに参加し、卒業後は被災建築物応急危険度判定士として新潟の中越地震の被災地入りしました。
現在は建築士となり、常に地震に対する構造計算を睨みながらの設計作業をするに至っています。
今でも自分の心のベースとなっている「生きる」ことへの強いモチベーションは、この頃の生活で鍛えられた精神力に支えられていると改めて感じます。
志し半ばで命を失った共に学んだ仲間、ご家族、亡くなられた全ての人々に追悼の意を込めて…。