その日、その時の気分によって読みたい本が違います・・・逆に、この本を手にした私は今どんな気分なのかというのも本で分かるような気がします。気持ちのバロメーターと言えるかもしれません。



 今日、私が手にした本は・・・



  「ぼくをさがしに(The Missing Peace)」 シェル・シルヴァスタイン作(倉橋由美子訳)


 子供向けの絵本ですが、これは大人が読んでも十分に感動できる一冊です。まるでパックマンのような、一部が欠けた「まる(○)くん」が、欠けた部分にぴったり合う「かけら」を探して旅に出るお話。



  「何かが足りない


  それでぼくは楽しくない


  足りないからかけらを探しにいく


  ころがりながらぼくは歌う


  ぼくはかけらを探してる


  足りないから かけらを探してる


  ラッタッタ さあ行くぞ


  足りないかけらを探しにね・・・」



 かけらはいくつか見つかりますが、どれもピッタリじゃありません。見つかっても落としてしまったり、見失ってしまったり・・・ラストでは、ぴったりのかけらと出会うのですが意外な結末が。。。


 人は大人になっても、自分には何かが足りない・・・どこかにそれはあるんだろうか・・・と、ぴったりの「かけら」を探している気がします。すぐ見つかる人もいるでしょう。一生見つからない人も・・・



  絵本として、もちろん傑作ですがある意味、哲学書的な趣もあり、私のお気に入りの一冊になっています。続編 「ビッグオーとの出会い」もおススメです。



  「ぼくをさがしに」に手が伸びたということは・・・



  大切なものを失くしてしまいそうでテンションがダウンしている・・・・

  足りないものが見つかって、探さなきゃ!と思っている・・・・



 どちらにしても、気分は下降気味ですね。秋だからでしょうか・・・そんな感傷的なキャラではないんですけれどねぇ。