世界フィギュア女子 安藤美姫が4年ぶり2度目の金
安藤がやってくれた。
フリーでキム・ヨナを逆転して優勝。
安藤は今シーズン、フリーでは負けなしだ。
私は昔から安藤の迫力あるスケーティングが好きである。
それに加えて今シーズンは貫禄も身につけ、熟成された演技になっている。
キム・ヨナは前半のジャンプが2本シングルになってしまったが、それ以外は圧巻だった。
キム・ヨナからは何かオーラのようなものすら感じる。
しかし、世界選手権だけぱっと出て女王の座をかっさらわれては他の選手たち、特に今シーズン好調を維持していた安藤は納得できなかっただろう。
安藤が意地を見せてくれた。
浅田はフリーでもトリプルアクセルが2回転半と判定された。
しかし、滑らかな滑りには彼女らしい優雅さを感じた。
見るからに痩せてしまって、後半には多少精彩を欠く場面も見受けられたので、スタミナ不足は否めないと思うが、インタビューでも「今持てる力は出し切れた」と言っていたし、来シーズンに繋がる滑りになったと思う。
村上はジャンプが1本抜けてしまった以外は大きなミスはなかった。
村上からは誰よりもスケートを楽しんでいる姿が見てとれる。
そしてそんな村上のスケーティングは見ている者をも楽しい気分にさせる。
今日も緊張している様子が窺えたし、昨日の採点には納得のいかない部分もあったかもしれないが、それでも彼女は楽しむことを忘れていなかった。
今大会の経験は彼女を必ず大きくしてくれると思う。
表彰式で涙を見せたキム・ヨナ。
あの涙にはどんな意味が含まれていたのだろうか。
1 安藤美姫(日本) 195.79(SP65.58 フリー130.21)
2 キム・ヨナ(韓国) 194.50(SP65.91 フリー128.59)
3 カロリーナ・コストナー(イタリア) 184.68(SP59.75 フリー124.93)
…………………………………………………………
6 浅田真央(日本) 172.79(SP58.66 フリー114.13)
8 村上佳菜子(日本) 167.10(SP54.86 フリー112.24)
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世界フィギュア ペア過去最高位
世界フィギュアスケート選手権、ペアの高橋成美(木下工務店ク東京)マービン・トラン(カナダ)組は合計160・10点で9位だった。
SP6位から後退したものの、日本スケート連盟所属のペアでは過去最高位に入った。
ロシアの川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組は4位。
優勝はドイツのアリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組だった。
世界フィギュア 女子SP
モスクワで開催されている世界フィギュアスケート選手権の第5日、女子ショートプログラム(SP)は、全日本女王で4年ぶりの優勝を目指す安藤美姫(トヨタ自動車)が65・58点で2位につけた。
浅田真央(中京大)は58・66点で7位、村上佳菜子(愛知・中京大中京高)は54・86点で10位だった。
バンクーバー冬季五輪金メダリストのキム・ヨナ(韓国)が65・91点でトップ。
昨日はフィギュアを見られなかったのだが、安藤が良かったようだ。
トップのキム・ヨナとの点差もわずか0・33点。
今季はとても安定している。
一方、連覇を狙う浅田はトリプルアクセルが両足着氷で2回転半となり、3回転フリップも回転不足となるなどジャンプの失敗が響き、世界選手権と五輪を通じて自己ワーストの58・66点で7位発進と出遅れた。
全日本選手権、四大陸選手権では調子を取り戻したように見えたが、再び不調に陥ってしまったようだ。
日程のずれに対応できなかったか。
それでも演技構成点では3位につけている。
「フリーの方が自信がある」と述べているようなので、今日に期待したい。
村上は生き生きとした演技が魅力だが、さすがに世界選手権という舞台では緊張したようだ。
ジャンプで加点要素がなかったことも点数が伸び悩んだ一因となってしまった。
震災の影響で東京開催が中止になった後、来季へ向けてスケート靴を新調したそうで、本人は「影響ない」としているが、新しい靴に慣れていなかったせいもあるかもしれない。
キム・ヨナはミスったジャンプに対して+1をつけたジャッジがいると騒がれているが、冒頭の連続ジャンプが単独になってしまった後、次のジャンプに2回転を繋げるあたりはブランクがあってもさすがだ。
今日のフリーが楽しみである。
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