夏場こそ木陰の涼しさが際立つもの

 

・・・とはいえ、今年みたいに度を過ぎると外出する気も起きませんが。

 

でも、緑の木陰が涼しい というのは

体感的な記憶と、印象がもたらす涼しさとが入り混じっているから心地良いのでしょうね。個人的にも、緑の葉っぱが風に揺られてるのは景色は好きです。

 

 建築の話をすると、例えば窓からの風景を暮らしに取り入れる、近場の公園やお隣のお庭の緑を室内から見て楽しむ手法を「借景(しゃっけい)」と呼んでいます。(和室の雪見障子から、外の雪景色を眺める借景もあったりしますね。)

 

目で見る緑、植物を愛でる庭園の美学だと思います。借景を利用しても良いし、お庭を取れるなら木々や草花を、坪庭ならお気に入りの樹木を植えたりして植物(景観)を暮らしや日常にとりいれると、季節感や気分転換・リラックスなどの効果があるといわれています。

ちなみに、多くの植物は太陽の方を向いて育ちますから、北側に木を植えて南から見る(つまり北側の庭)のが美しい緑が見られます。

 

 もうひとつ緑の話をすると、体感する緑 があると考えています。

具体的にはパッシブな建築手法に代表される、落葉樹で夏の日差しを遮ったり・木陰を通る風の道を計画して室内へ入る風を涼しくしたり・ゴーヤーやヘチマなどの緑のカーテンも日射を遮りつつ熱を溜めない所が優秀です。(夏の話ばっかりですみません)

どれも建物の計画とも絡んでくるものなので、思い付きでなく最初から考えていくことが成功させる第一歩です。

 

 あと余談ですが、愛知県内でも緑化を義務付けている市町村があります。名古屋市と豊田市です。(2018.8現在)

名古屋市内では300m2から、豊田市内では500m2から。敷地の面積に応じて、緑地を計画して市の審査を通過しないと建物が建てられない制度です。もちろん、建物の完成検査時に緑地が整備されているかの検査もあります。 建て替えなどの際には要注意です。

 

 余談その2。緑化に際して補助金・助成金を設けている市町村もあります。利用する際は申し込み時期や条件などが決まっていますので、時間に余裕をもっておくと良いです。