肌再生治療 ダーマペン4の最新治療を東京で勉強しました。ダーマペンの理論を詳しく説明します。 | あなたの肌を若返らせたい!形成外科医の独り言です。

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形成外科専門医 服部友樹です。服部形成外科・皮ふ科院長。得意技は、あざや、赤ら顔のレーザー治療。全国から来院されています。沢山の治療経験の中で最適の治療を追い続けています。

服部形成外科・皮ふ科の服部友樹です。

 

 

先週末11月24日は 

 

ダーマペン4

 

の最新講義を受講すべく

東京へ出張して参りました。

東京はあいにくの雨で

すごく気温が低くてびっくりしました。

 

 

 

ダーマペン4、機械が品薄で

なかなか手に入りませんでしたが、

当院にも届いて参りました。 

うれしいです。わくわく・・。

 

 

 

 

ここで、今回の講義を聞いて

最新の治療や

今の治療の動向がよくわかりました。

今回は海外の講師陣です。

 

 

 

 

細かな現状の治療をお話しする前に

まずはダーマペンの原理を

解りやすく解説いたします。

 

 

 

 

 

ダーマペンは、

 

「創傷治癒力を利用して

肌の再生を図る治療法」

 

です。

どういうことでしょうか??

 

 

 

ダーマペンは、ペン先に細かな針がついており

そのこまかな針で、

皮ふに微細な穴をあける治療です。

 

 

最新のダーマペン4に至っては

 

 

16本の針でに1秒間に120回転

なんと秒で1920の細かな穴をあけることができます。

すごくないですか?

 

 

 

 

こまかな皮ふの穴があくと、

肌は傷を治す力(自然治癒力)を働かせて、

元の状態に戻そうとします。

 

 

肌の傷が治るまでの過程で、

皮ふの真皮の中では、

「繊維芽細胞」

が活性化され、

コラーゲンやエラスチンなどが

新たにつくり出されていき、

ハリのあるお肌が再生されるという

理論です。

 

 

これは皮膚の断面図

緑の星型の細胞が線維芽細胞。

真皮といわれる皮ふの浅層に存在しています。

 

 

この「繊維芽細胞」は

肌再生の肝となる細胞で、

この線維芽細胞をいかに増加させ

活性化させるかがいつも議論になりますので

覚えていただくとよいかと思います。

 

 

 

 

 

 

私は、この治療の理論を勉強したときに、

「はっ!!」

と、実際の治療経験にて、

似た経験があったことを

思い出しました。

 

 

それは

顔面のやけど治療の経験でした。

顔面の約半分に

軽傷のやけどを負った

女性がいました。

 

 

やけどとしては、Ⅱ度熱傷(浅達性)だったので

保存的に、軟膏治療で治療が可能と判断

いたしました。

 

1週間程度で、やけどは治癒したのですが、

気づいたこと

があったのです。

 

 

やけどをして治癒した顔半分の皮膚は

まだピンク色をしていましたが、

やけどをしていない顔半分よりも

あきらかに

細かなシワがなくなり

パーンと張りのはる

皮ふが形成されていました。

 

 

 

そして、その患者様は

 

 

 

「先生、やけどした方の皮ふが

ハリが出ちゃって、もう片方もやけどしたら

シワがのびるのかしら」

 

と冗談まじりでおっしゃられたのです。

 

 

これは間違いなく

やけどを負ってからの創傷治癒の過程で、

コラーゲン等が産生され

肌再生が自然に行われた結果であった

と考えます。

 

 

ですが

軽め、浅めの傷でなければ

このような結果になりません。

深すぎると、瘢痕形成などのリスクが

高まってしまいまします。

 

 

 

これと同じような、軽い傷を人為的に作り出し

 

創傷治癒の過程を利用して

肌再生を図る

これがダーマペンの治療の本質です。

 

 

ダーマペンは

・目元のコジワ

・ニキビ

・傷跡

・妊娠線

・肝斑などの色素沈着

 

にも高い効果を発揮することが

多数報告されています。

 

また、次回説明する

コラーゲンブースターを併用することにより

肌再生をさらに効率的に促進させることが

可能です。

 

さまざまな治療のメニューが考えられますが

シンプルに、わかりやすく、

効果の見込める治療を

ご紹介させていただきます。

 

服部