【はっとの勝手に名画鑑賞会】
第491回「夢」(1990)
1990年公開、黒澤明監督作品、「夢」を
観ました(^。^)
この作品の公開やビデオ化が、ちょうど
自分が学生時代にレンタルビデオ屋でバイトしてた時期と重なっていたし、場面場面の記憶が
あるので、過去に鑑賞した気でいたんですが、
今回実はちゃんと観ていなかったことに気づきました(>_<)
なので、この「夢」を以って黒澤作品鑑賞コンプリートになりました♪
いやあ、念の為に観ておいて良かった☆
内容は黒澤が以前からやってみたかったオムニバス形式で、黒澤が実際見たという夢を題材にした8つの話から形成されています。
子ども時代は伊崎充則ともう一人の子役、
大人になってからは寺尾聰が黒澤を投影した
役を演じています。
まあ、それにしても黒澤明の美と思想の世界を縦横無尽に渡り歩く寺尾さんが羨ましいですね♪彼は歌えば全国的なヒットを叩き出すし、本当に芸能の世界で、恵まれた星の下に生まれていると思います。
とにかくキャスティングが面白くて、「どですかでん」の六ちゃんこと頭師佳孝や、笠智衆、いかりや長介など、個性の塊のような俳優が出演しています。
さらにマーチン・スコセッシまで出演してますからね(笑)
そんな中に於いて出色なのが、原田美枝子ですね。黒澤後期の最大の収穫は、もしかしたら
彼女の存在だったかもしれないと、個人的には
思っています。凄い女優です。
「乱」がコケたことにより、
金がない黒澤に助け舟を出したのが、スチーブン・スピルバーグで、ワーナーのサポートもあり、かなり贅沢な内容になっています。
黒澤の脳内イメージを、さらにカラーで見事に具現化できているという点で、この作品はかなり意義深く、貴重な内容になっていると思います。
この作品の中の出来事で、実際にその後起きてしまった惨事もあり、ある意味予知夢的な要素もあるので、さらなる不安も募ったりしますがσ(^_^;)それだけではなく、心を豊にしてくれる要素も満載の作品なので、今こそ!多くの人々に観て貰いたいと思えた映画でした(^。^)
是非♪
【人生はまるでロード・ムービー、
次回も一緒に過去に置き忘れた
宝物を探しに行く旅に出ませんか?】
それでは、また(^_−)−☆