【はっとの勝手に名画鑑賞会】
第486回「續姿三四郎」(1945)
さあ、いよいよ黒澤映画鑑賞コンプリートの
記念すべき最後の作品、
1945年5月公開、「續姿三四郎」を
観ました。
黒澤監督は「用心棒」の後の「椿三十郎」の
時もそうでしたが、どうも続編を作るセンスが
ないですねσ(^_^;)
「姿三四郎」の大ヒットを受けて、製作したのでしょうが、何かすべてがダサい感じで(笑)、まったくやる気を感じないんですよね。
前作で、あんなに輝きを放っていた、
轟さんも、なんか地味な感じだし。
映画の出だしから、検閲逃れのための仕掛けも
満載で、恐らく自由に映画を製作できる状態ではなかったんでしょうね。
でも、そんな中に於いて戦意高揚のために、無理やり製作させられたのかもしれません。
いわゆる芸術家肌の黒澤なんで、そこで全力など尽くすわけもなく、かなり適当な仕事をしたのかもしれません。
あくまで推測ですけどね。
1945年5月なんて、日本中、空襲だらけで、
どんどん国民が死んでいる中で公開されている
わけですが、最後の最後に意味深なセリフを
出演者に言わせるところが、黒澤っぽいというか、そこだけはやっぱ凄えなぁと思いました。
「姿三四郎」は最高ですが、「續姿三四郎」は
最低という振り幅も凄いことになってますが、
でも、これはワザとのような気もしますね。黒澤の反戦や反体制的な思想を、映画を利用して気付かれないように具現化したのかもしれません。
こんな時に映画なんか作ってる場合じゃねーだろってのもあったのかもしれませんね。
まあ、これもあくまで推測ですけどね(笑)
いずれにしてもついに黒澤作品、全30作
コンプリート鑑賞を果たしました♪
それこそ40年くらいかかってるかも(笑)
でも、昔に観過ぎで細かい内容忘れちゃってるのもあるので、このブログでは引き続き何作か今後も取り上げていくかもしれません。
引き続きよろしくお願いいたしますm(_ _)m
【人生はまるでロード・ムービー、
次回も一緒に過去に置き忘れた
宝物を探しに行く旅に出ませんか?】
それでは、また(^_−)−☆