【はっとの勝手に名画鑑賞会】
第480回「悪い奴ほどよく眠る」(1960)
1960年公開、黒澤明監督作品、「悪い奴ほど
よく眠る」を鑑賞しました。
結構、黒澤作品を観ている中で、前回の「生きものの記録」もそうですが、この時期の黒澤作品の鑑賞を後回しにして来たのには理由があって、要は評判があんまり良くないんですよねσ(^_^;)
この「悪い奴ほどよく眠る」も汚職をテーマにした復讐劇ですが、興行的にはコケてしまうのです。
それでも「生きものの記録」は時代を先取りした良質な作品だとは思いますが、この「悪い奴ほどよく眠るは」正直。。。
何かね、終始「火曜サスペンス劇場」っぽいノリなんですよね(笑)
黒澤作品には珍しく、明確なラブシーン何かも
あったりして、黒澤らしくない演出が満載なのです。
脚本家は黒澤組の精鋭5人が勢揃いにも関わらず、ストーリーも、何かちゃっちい感じがするんですよね。脚本家の一人、橋本忍氏に至っては、脚本は書いたものの、そのダメさ加減に映画自体観てないそうです(笑)
黒澤プロダクション創立の記念すべき一発目の作品にも関わらず、この体たらく(>_<)
この頃から、「もしかしたら黒澤はもう終わってるのではないか?」と世間で、そんな噂が
囁かれるようになります。
が、しかし、この次の作品、
「用心棒」で、見事に復活して来るん
ですね(^^)
神は天才を見捨てません!
「用心棒」の助走的な位置付けとして
この作品を観れば、何となく許せちゃう
ところは無きにしも在らずです。
あと、この作品を観て、あのコッポラが
影響を受けて、その演出要素を
「ゴッドファーザー」に取り入れているん
ですね。
そういった意味では映画ファンは必見の
作品であるのは間違いないでしょう♪
是非(^。^)
【人生はまるでロード・ムービー、
次回も一緒に過去に置き忘れた
宝物を探しに行く旅に出ませんか?】
それでは、また(^_−)−☆