時雨気まぐれに 唯々それを 落としてる 君の雫が きらめいて 落ちていく 草を食べていた鹿が頭を上げ 居眠りしていた木々達が目覚め 働きに出ようとした蟻はそそくさと巣へ 雨蛙は喜んで歌う 彼等はその雫を 迷惑そうに あるいは懐かしげに あるいは退屈そうに あるいはとても楽しそうに 見つめている 僕にもその雫 届けてくれるかな