札幌で早期療育の活動をしています「NPO法人 療育教室 楽しい広場」(略称:療育教室 楽しい広場)が19年間発達相談やことばの教室を行ってきた中で、「言葉が遅い」の原因は大きく2つ考えられます。

 

 1つは「お母さんとのかかわり方」で、具体的にはお母さんとのかかわりが少なく、そのため言葉の発達に必要な「伝え合い」の経験が少ないと考えられる場合です。

 

 そしてもう1つは、子どもさんが「視覚が強い」という身体的特徴をもっている場合です。身体的特徴というのは、「視覚が強い」の他に、触覚過敏や聴覚過敏などの「感覚過敏」が挙げられます。

 

 さて、どうして「視覚が強い」という子どもさんが「言葉が遅くなる」可能性があると言えるのかと言いますと、子どもさんのお母さんやお父さんにその子どもさんの成育歴や現在の行動の様子を伺うと、その多くの子どもさんに共通の特徴が見られました。具体的には、次のようなものです。

 

【視覚が強い子どもさんの特徴】

〇記憶力が抜群に良い

〇一度見たものは細かいところまで覚えている

〇絵本や図鑑などを見るのが大好き

〇テレビなどの画面で、小さいときからアニメの番組を見るのが大好き

〇アニメのキャラクターや車の名前などを膨大な数覚えている

〇2才~5才くらいで、ひらがな・カタカナ・アルファベット・数字を読むことができる

〇一度通った道順を正確に覚えている

〇街の中にある自分が気に入っているロゴやマークを指さす

 

 これらの特徴を2つから3つ、あるいはもっと多くもっているということです。

 

【視覚が強いとはどういう状態か?】

 『視覚が強い」と思われる子どもさんの共通点は、『視覚的な情報をたくさん脳の中に記憶しているのではないか」ということです。

 具体的には、視覚が特に強いと思われない子どもさんよりも

『細かいところまでよく見える」

『よく見えて自分の気に入った視覚情報を大量に記憶している」

ということではないかと考えられます。

 

 今回は以上です。次回は『視覚が強い」ことの理論的な説明をいたします。