ゴールデンウィーク中、帰省していた親族の大学生の何人かが、中学生や高校生の親族の子達にLINEのやり取りの注意をしていましたのでご紹介します。

 

最近は中学生、高校生にLINEが浸透していて、避けて通れないような状態になってきています。親からタブレットやスマホを借りて、朝の学校へ行く前や、学校から帰宅して夜の9時まで、という約束で制限をかけてのLINEを許している家庭もいて、宿題や明日の持ち物について、部活の連絡などをしている様子です。

 

中学生、高校生の上級生ともなると、今年入学したての後輩へ、部活の活動日や持ち物などのお知らせをしないといけないようで、それも最近ではLINEでするんですね。びっくりです。

 

親族の大人たちによると、昔と違い名簿や連絡網を学校からもらえなくなったので、こういう個人的なやりとりはそれぞれの責任の下で連絡先を交換し合う、という流れになっているようです。

 

今年はじめて、LINEをするようになった子達には、入学前に年上の親族の子達から「最初は、まだ親からアカウントを作ってもらえてない、ゴールデンウィークぐらいからやれるかも」とか「タブレットを買い替えるらしくて、それを待ってる」とか言いながら、様子見したほうがいいよ、とアドバイスされていました。

 

なぜなのか聞いてみたところ、入学してすぐにLINE交換した子達というのはまだ友達が固定されていない中でのグループとなるので、後で自分だけはじかれたり、逆にそう親しくもないのにLINEにどう書いたらいいか悩むから、部活とか仲良しができてからグループに入ってLINEしはじめたほうが絶対自然な感じでやれるから、と言っておりました。

 

あと、聞いたことをリストすると

 

・長々と理屈っぽく書かない、漢字を多用しない。

 

・会話みたいな文を書いた方がいい。生真面目・ですます文章じゃだめ。でも先輩にはしっかり敬語使ってスタンプも敬語のもので!

 

・スタンプとか絵文字とかを親にいくつか用意してもらって、時々それをまぜると「バカ真面目」に見えなくて相手もリラックスして気安く返事してくれる

 

・自分からグループに何かを聞いたら、〆も自分でしたほうがいい。聞きっぱなしでお礼なし、じゃあこうするね、とか結論書かず放置、はちょっと失礼かも。

 

・グループで集まろうとか、待ち合わせとか、何かを準備する、とLINEで決めるときは、メンバー全員が参加できてるか気を配った方がいい。時間帯を制限されている子とかいるのに、話に参加できないまま他のメンバーだけで決められていると疎外感を感じるし、後ですごく困るだろうから。

 

・グループのLINEで特定の個人だけ指定で話したり、用事を聞きあったりしないほうがいい。グループのメンバーが参加できる話題じゃないとうまくいかなくなる気がする。

 

・個別LINEで話した内容を、グループLINEの方に書き込んで情報を流さないように気を付けた方がいい。裏でこっそり二人で何話してるんだか、と勘繰られたり、グループの中で特定の人たちだけが別のLINEで仲良くしているのを知って気分悪くする子がいたら、上手くいかなくなる。

 

などなど、出るわ出るわ、というたくさんの注意事項が出ました。

 

これは私たちの身近な親族の子供達が教えあっていた内容なので、世間とちょっとずれている可能性も大です。特性のある彼らが自分たちが用心したほうがいい、という暗黙の了解部分を自分なりに経験して、こういうトラブルがあった、こうしたほうが気まずくならない、など意見交換したという感じです。

 

LINEは「コミュニケーションの道具」なのでそのLINEの中でどんな書き方をするか、誰とやりとりするのか、という部分を常に意識しておかないとぽろっとそこにいるグループの誰かを傷つけたり、知らずのけ者にしたり、気が付かずに勝手に話を進めて完結させてしまったり・・・と現実の会話ならみんなが聞き流して許してくれるようなことでも文字として残ってしまうので、相手側の不満や自分の失敗もかなり厳しく表に明確に出てしまいます。

 

「そういう類のツールなのだ」と理解して使わないと、とんでもない失態をすることもありますのでこのゴールデンウィークは親族の子達でグループで会話の練習をしたり、スタンプや絵文字の使い方とか理屈っぽく・言い訳っぽく書きすぎないこと、LINEで余計な持論を展開しないこと、などかなり手厳しく指摘されたりしておりました。

 

LINEから遠ざけてスマホやタブレットから遠ざけて育てることも可能なのが親の選択でもありますが、逆に親が見守りアドバイスできるこの期間限定の時期だからこそ、社会に出てメールやチャットで社内でやり取りする、個人事業主として顧客とやり取りをする、という時の練習だと考えて与えてみるのも一つの方法かと思えました。

 

LINEやスマホ、タブレット、パソコンやインターネット、SNSの利用は必要になってきていますので、親族間でもこの分野のことをどう特性ある子達にベターな形で使う方法を教えられるか、試行錯誤している最中です。

 

 

 

 


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