ゴールデンウィーク明け、「学校に行けるかな」と心騒ぐ子達の記事を書きました。(ゴールデンウィーク明け、学校に行けるかな。

 

その後、学校の門まで行くも入れなかった子、家から出られなかった子、夜のうちから「無理」と諦めた子などが火曜日の午前中、泣いたり気落ちしたりで、親族の家ではあちこちでかわいそうなことになっていました。

 

親たちはスカイプやチャットでやりとりして、行けなかった子達のことは情報シェアしておりましたので、「午後から、みんな集まって散歩にでも連れて行こう」ということになりました。

 

学校へ行けない子達の心のざわつきは、その日一日続きます。

 

学校へ登校している同級生達が「学校で何も変わらず楽しく過ごしている」という考えがちらつくたびに「自分はダメな人間だ」とか「自分だけなんでこんななのだろう」とか、自分の内面に向かってどんどん傷つけるような行為が進行していくため、夕方までに疲弊して、翌日また学校へ行けない・・・という悪循環に陥るわけです。

 

私たちの親族は、何が何でも学校へ行け!という主義の家庭がほとんどありません。長い人生の一時期、できないことや悩みがあることが人生だと思っていますので、学校へ行かなくても将来、自分にできること・したいことを見つけていき仕事をすること、社会で自分の稼げる手段を見出すことがゴールだと考えて、その途中過程は「心身ともに健康で活動エネルギーが安定していれば」乗り越えていける、と考えています。そして実際、そういう風に社会で過ごす親族の大人たちが実証してきています。

 

よって、その日も親族の親たちが気遣ったのは「内面を自ら自傷するような時間を与えず、それぐらいなら健康的に太陽の光を浴びて気分転換を図る」という部分でした。

 

とりあえず、おにぎりでも持って近場の山の上の神社へ散歩に行き、山の上でおにぎりを食べて帰ってくる、という私たちがよくやる時間をかけた散歩に行こう、ということになりました。

 

仕事している親族の親がほとんどなので、子育てが終わったおばちゃん・おじちゃん・祖父母世代の親族の大人が、それぞれの学校へ行けなかった子達の家を順番にまわって子供をひろっていき、山の方へ移動しつつ、最後はそれなりに小・中・高校生の入り混じった「今日学校へ行かなかった小集団」で散歩する、という感じで行ってきました。

 

子ども達は、家で会った時は陰鬱な表情で自信のかけらもなさそうでした。学校へ行けなかった、ということがそれほどに子供の心に重くのしかかるのか・・・と感じる瞬間です。「なら行けばいいじゃない」と世間では言われるかもしれませんが、そこが行動に移す過程でこじれている心の重し、何なのかは本人達もわかっていないこともあろうかと思いますが、学校で孤立していたり、能力的な難しさを感じていたり、ということもあるのかなと思います。

 

支援級の子でも、支援級内の人間関係に悩んで行けず、という子もいましたし、支援があれば容易くやっていけるというわけでもないので、人生のうちの今の若い年ごろの日々は、時間をかけて乗り越え方を自分で模索していく練習期間であることは確かです。

 

ただ、私たちや私たちの親族の子供たちの大きな特徴として、自閉している部分が「意識」というところに大きな影響力を持っているので、自分一人で自分を守り・助ける、自分を自分で伸ばしてく、ということが子供時代には難しいです。家でもんんもんとしていて好転するかというと、「なんのきっかけもない」ので「何の変化もない」という結果に至ることは可能性として大きいと自戒しています。

 

ですので、こうして「たかが散歩」ですが、外の世界に出てみたり、太陽の光を浴びたり、生命力を感じさせる緑の洪水、木々の中を歩いて自然の中のにおいをかいで、森林浴といいますか、自分以外のものの存在やエネルギーを感じるだけでも「意識が変化」することはあります。

 

昨日も、鬱々としていた子達が、山を半ばまで登った頃には、ぜーぜーはーはー言いながらも「気持ちいい」と言っていたり「すごい!綺麗な虫がいる!」と自分の興味ある分野のアンテナが立ってイキイキとしはじめたり、無言で山頂まで登った高校生の子でも、御手水をして参拝してみると「ふっきれた。あんまりたくさんのことを気負わずに、少しだけやればいいって思ってやってみる」と決意新たな顔をしていたり、ああ、山に登ってよかったなぁ、自然の中で、自分で方向性を考えたんだなぁ、などと親族の大人たちもほっとしました。

 

山から下りると日が暮れて、という本当に散歩というよりは山登りなのですが、子ども達は自分の家に戻ってしっかり晩御飯をがつがつ食べ、良く寝たようです。

 

本日、学校へ行った子もいれば、自分で選んで学校外のサポート施設(入学前から見学したり登録していたところ)へ出かけて行った子もいるようです。家にいる子も、頑張って家庭で学習できる塾、ポピーの教材などで「自分も同級生と同じように勉強している」と前向きになっている子も出ているようです。

 

こうして振り返ると、学校へ行けない、というテーマに関しては

 

・気分転換を図る

・学校へ行っても・行かなくても、自分のペースを持つよう支える(家庭で学習を継続する、学校に代わる行ける場所を模索するなど)

 

などが、子ども達の「中間ステップ」になっているのかな、と思います。昨日・今日の動きを見ると、半年、1年先はきっと子供達自身が「自分に合った方向性」を見出して、イキイキとしてくれるんじゃないかな、と大人側でも感じることができます。学校に行っていようと行っていなかろうと、そこは重要ではなく、「子供自身が自分に合った方向性を確かに歩んでいく」という未来が感じられることが嬉しいわけです。

 

最後に、「悩んでいる最中に学習の継続なんて考えられない」と感じるかもしれませんが、「子供の今の学力・能力で簡単にできる教材」から提供してあげることで、うんとハードルを下げてスタートすると、子供が「これならできる」という気軽さから取り組んでくれたり、学校へ行けず落ち込んでいる子が「簡単にできる教材で目に見えた結果を、その時・その場で得る」ことで自分に少し自信を持つこともあるので、違う方向からの力づけ、としておすすめのサポート方法です。

 

解けないような難しい教材を与えてわざわざ自信を無くさせるのではなく、過去の復習ぐらいの気持ちで得意な教科でも分野でもなんでもいいので、簡単にやれそうな教材を「今日はこれやっといたら」と目の前にいくつか並べると、手を出した時に「できる」と感じればある程度、ゲーム感覚でやりこなしてくれて、「今日はかなり頑張って勉強したよ!」と充足感を感じる子も少なくありません。

 

実際には30分だけだったり、タブレットで5分ぐらいで終わる問題を3つ、4つ解いただけだったりしますが、そこはやって楽しい、を経験しただけでもOKとしています。学校に行かなかった日に、少しでもやった、結果をわずかでも残した、ということが後々、子供に少しのプラスの変化を与えることもありますので。

 

 

<学習ツール参考例>

 

小学生:チャレンジのタブレットかスマイルゼミ(中学生も)

↓写真左の紙タイプじゃないタブレットタイプをやっています。「とりあえずその日その時にパッとやれる」ので、集中力のないタイプの子にはタブレット方式を受講する家庭が多いです。

 

 

 

 

 

↓幼児コースを始めている子もいるようです。タブレットはスマイルゼミのものを使っているみたいです。  

↓ タブレットの好みが子供それぞれにあるらしく、チャレンジじゃなくスマイルゼミの方をやっている家庭もあります。

 

教材によってはタブレットが指定のものを使わないといけないので、子供の好みによって「このタブレットは嫌」「このタブレットが好き」と学習に入る以前の前提からやれる・やれないがあるケースも出ています。ですので、返却できる期間内に体験して決めるなど、「絶対にやらせる」と親側で決めないことが大事かなと思います。

 

 

 ↓ 親族が昔から幅広く、幼児~小学生などにも使っているのがポピーです。学習しているストレスが少ないようで、学校の勉強の範囲内をやさしく丁寧に、気が向いた時にするだけでも、という感じで使っています。

小学生:ポピーの教材(こちら結構、子供の間で気軽にできるのか人気です)

 

 

 

小・中学生:がくげいの学習ゲームソフト ↓

 

 

 

↓オタク的にこのゲームが大好きな親族の子が代々、ちらほらいます。

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日本歴史トラベラーズ がくげい
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↓ 1年生から中学生のものもあります。学校の勉強のためのゲーム的なソフトです。定期的に我が家で親族の不登校の子達を集めて勉強させている学習会でも、とりあえずこれを出すと勉強するのを嫌がられることが少ないので重宝しています。

 

 

高校生:スタディサプリ、スタディサプリEnglish(スマホやタブレットで聞いたり話したりするだけで賢くなった気がするみたいで、最近とくに人気です)

高校生ともなるとスマホでゲームしたがる子が増えていますので、ゲーム時間と学習時間を同じにすべく、「これで英語勉強してからゲームね」など学習と遊びの抱き合わせでやらせている親族もいるようです。このスタディサプリだと「勉強してる」という感じじゃなくトレーニング的なので、それほど嫌がらず「とりあえず」とか適当でも親の条件をOKとしてやる子が多いようです。

 

 

 

 

以上、学校に行かない子達に与えている教材のご紹介でした。

 

 

昨日や今日に子供達が今、まさにこの時間、寝転びながらやリビングでやっている状態のようです。我が家は私の個人的な好みで「がくげい」のソフトを1年生から全部そろえているので、使いに来ている小学校5年生の子が今日は居間でずっとパソコンにむかっています。 親族の現在の状況はこんな感じ、と昨日→本日の様子を実況中継してみました。ご参考になれば幸いです。

 

他にも学校に行けなかった日本全国の子達が気落ちしていませんように。

 

 

 


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