10月も終わりに近づくと、一族の年末・年始の予定がどんどん決まってきます。
中でも、家を出ている大人達が町に帰省してくるので、子供達も予定表を日々チェックしては「本家の兄ちゃんが帰国するんだ!」とか「大学の話を聞きたい」だとか、色々考えて楽しみにしています。
こういうやりとりをする時にいつも思うのは、年長者達の貢献のことです。
発達障害のある子達は先を見る力が弱い、将来のことを考えることが苦手で「今を生きている」とよく言われますが、大学生活をエンジョイしている者、得意分野で仕事をばりばりやっている者、稼ぎまくる事に生き甲斐を感じている者など、社会生活を楽しんでいる親族が身近にいて、目の前で数々の話をしてくれるという事が、子供達を社会人になりたい、早く大人になりたいと思わせているようです。
意欲、モチベーションがないと何事にも無関心になる傾向がある私達ですが、こうして具体的な例を見ると、自分もできる、やりたいという気持ちが沸き起こりますね。そして年数回、親族がこうして集まることで、その気持ちは消えることなく高まっていく、濃くなっていくように思います。
子供達に一番効果的なのは、難しい話ではなくて、見てわかるような例がポンと目の前にあること、聞けば答えてくれる自分と似た先輩がいることなんじゃないでしょうか。
そういう私も、はるか昔のこと・・・帰省した親族の一人が、持ち帰った仕事をしている所をはりついて見ていました。大好きなお兄ちゃんだったんですね。そして彼は、すごい技術者に見えました。「パソコン一つでこうやって創作した作品がお金になるんだ」と衝撃を受けました。その親族の作業を1日中張り付いて見ていて、「面白い。こういうのがしたい、一人で全部やりたい、確実に稼げる能力が欲しい。」と思いつめて、似たような道に走り、現在があるのです。自分のペースで稼げる。ライフスタイルが変わろうと、パソコンがあればどこででも仕事ができる。そんな職業に出会えました。昔からその親族とはウマが合うと思っていたのでまとわりついていましたが、やはり自分が持つ性質や特徴が似ていたのだと思います。
今、絶賛成長中の中学、高校生の親族の子達にはぜひぜひ、年長者との交流を楽しんでもらいたいと思います。年長の親族と話す中で、きっと自分の社会での過ごし方が、パッと頭に映像のように描ける瞬間が来ます。そうしたら、後はやるだけです。
親族はみな、(自分も含めて)一風変わった変人だらけなので、子供達は年長者が大好きです。今年の年末が早くこないかなと、皆で毎日カレンダーを眺めています。
にほんブログ村