しばらく色々と公私とも忙しく、このブログへの書き込みができませんでした。

 

 また、パソコンも寿命が近付いたのか(持ち主に似た、という説もありますが)絶不調で、よくよく考えたら「Windows7」のままずっと使っていたこともあり、サポート切れとともに「お蔵入り」になってしまったことも少なからず影響しています。

 

 さて。

 

 小学校の高学年では、宿泊を伴う野外活動や修学旅行があり、それはどうにか乗り切ったところまで書いたかと思います。

 

 昨年春、長男(と双子の姉である長女も)は、地元の公立中学校に入学しました。

 この中学校は、通っていた小学校と、20年ほど前に人口急増で「分校」された隣の小学校の全てと、隣接する二つの小学校からそれぞれ一部が進学する学区になっています。それぞれの規模から、通っていた小学校出身が約半数。隣の小学校が4割ほどを占めていて、隣の小学校には同じ保育園だった子もいたりするので、顔馴染みも多く、すぐに打ち解けました。

 長女は一般学級ですが、長男は引き続き特別支援学級に所属。交流級は長女とは違うクラスですが、小学校時代から知っている子も多く、特に問題はなく過ごせているようです。

 

 小学校低学年の頃には、全く参加できなかった「運動会」でしたが、高学年では「保健係」の手伝いをしたり、「応援団」に混ぜてもらったり、参加するのはハードルが高過ぎる「騎馬戦」は、怪我などをして参加できない同級生たちとともに「太鼓を叩く係」にしてもらったりと、ほぼ全般にわたって、何らかの形で参加することができるようになりました。

 中学校での初めての運動会も、参加できる競技に参加しつつ、「三人四脚」では「体がかなり小さい」という点を逆手に取り、両脇から大柄な子に「持ち上げられる」ような形で運ばれる(なので両脇の子はそれぞれ自分のペースで走ることができ、スピードさえ合わせればいい)、という作戦で乗り切り、応援合戦などをはじめ「クラスの盛り上げ役」というスタンスで参加していました。何でも「1年4組総監督」という「肩書」までもらったようです。

 

 中学1年の間は、宿泊を伴う校外活動は、特別支援学級のものしかないのですが、2年生になると2泊3日の「自然教室」があり、3年生では「修学旅行」も控えています。これらは、追い追い対応を考えねばなりません。

 

 この中学校では、特別支援学級が3年生の教室と同じフロアにあり、隣は長女が所属する吹奏楽部の顧問の先生が担任のクラスです。

 長男は、そのかなり小柄な(10歳=小学4年生くらいに見えるらしい)外見と、このような障礙がある子では少数派の「乱暴なことは一切しない人懐こい性格」、声変わり前の高い声、などが相俟って、3年生の女子には大人気のようです。確かに保育園時代から「母性本能をくすぐるタイプ」と言われ、女の子たちに可愛がられていました。

 ただ、特別支援学級の1年先輩の2年生で、前年同じような「立ち位置」だった子から「ライバル視」されているらしく、ちょくちょく「いざこざ」が生じているようですが、長男は基本的に「他人を嫉んだり、困らせたりするようなことはしない」性格なので、どうにか収まっているらしいです。

 

 長女は吹奏楽部に入りましたが、長男は部活動には参加していません。

 この中学校、体育部は色々とあるのですが、文化部は吹奏楽部と合唱部、美術部くらいしかないのです。長女も、一番親しい友達が「親から体育部じゃないとダメと言われてる」と、一緒にバドミントン部を覗いたりしたのですが、ちょっとついて行けない……と、吹奏楽部を選択。(絵を描くのが得意な)長女的には美術部が最初の選択だったようですが、友達が「体育部でなければ吹奏楽部じゃないと親が……」とのことで、吹奏楽部に落ち着きました。

 実は、自分も若かりし頃、諸般の事情で(吹奏楽部などではないですが)トランペットやトロンボーンを吹いていたので、金管楽器なら全般的に何とかなるのですが、長女は結局フルートに。まあ、「マイ楽器」を持ち、それを運ぶことを考えると、トランペットかフルートくらいがちょうどいいのですが(あとは一般受けしそうなアルトサックスあたりか)。トロンボーンですら、自宅でのしまい場所には苦労しましたので。

 

 長男は、どの部活動も「無理」と、所謂「帰宅部」になったのですが、それでは時間を持て余します。

 学校では、前述したような状況で「人気者」ではあり、他人と関わることは少なくないのですが、部活動のような人間関係を持つ機会があまりないのもどうかと。

 勿論、特別支援学級という性質上、他の学年の生徒との関わりは一般学級よりも多いのですが、かなり限られた世界です。

 

 また、長女は中学入学を機に、近所にある学習塾に通い始めましたが、長男にはそういう普通の「塾」は無理でしょう。

 若い頃、小さな塾で講師をしていた経験のある自分でも、なかなか長男に教えるのは難しい。

 

 そこで、という訳でもないのですが、近所にある放課後等デイサービスの事業所に問い合わせました。

 いくつかあるのですが、地理的な条件から数か所に絞り、その中で、最近、小学校と中学以上に分割した事業所があり、ここならば、と申し込みました。放課後児童クラブ(学童保育)時代にも、高学年になると、低学年の子がバタバタと騒ぐのが落ち着かない、ということがあったりしたので、中学生と高校生だけの集団であれば、それなりに落ち着きそうです。

 高校生は、ほとんどが特別支援学校(高等特別支援学校を含む)に通っているようですが、今後の進路のことを考える時にも、参考になる話が聞けるかも知れません。

 月曜から金曜までの間に、2日間は個別学習主体のプログラム、3日間が集団トレーニング中心のプログラムという設定で、個別学習の曜日のほうが人気が高く、空きがない、という状態でした。取り敢えず、集団トレーニングの日に、週1回で受け入れをお願いしたのですが、そのうち個別学習の日も何とか受け入れられそう、と言われ、週2日に。長女の「塾」に相当するものとは、流石に言えませんが、放課後、中1から高3(相当)までの集団活動が入ることで、ちょっとした部活動のような機会になるとは思います。

 

 そして、小学校高学年頃から、一緒に取り組むようになったボウリング。

 残念ながら、空手は小学校卒業でやめてしまいました(中学校に入っても特例で続けられる制度もあり、普通の道場に移ることも提案されましたが、本人が「区切り」と決心したようです)が、ボウリングへの興味は続いているようです。

 近所のボウリング場では、長期休暇時に「キッズボウリング教室」とか「キッズボウリング大会」があったりして、よく参加させてもらっていました。最初は6ポンドがやっとだった長男も、小学校卒業時には9ポンドを普通に投げられるようになり、昨年末には11ポンドを軽々と投げられるように。

 ちなみに11ポンドは、約5kg。一般に「体重の10分の1が目安」と言われるボウリングのボールですので、体重30kg弱の長男には、本来かなり重い筈。

 「10ポンドが投げられるようになったらマイボールを考えよう」と言っていたのが、やる気に火をつけたかどうかは定かではありませんが、そんなことで12ポンドのマイボールを作ることに。近所のボウリング場で相談すると、初心者向けのボールなら、(若年層限定らしいけれど)数千円で作りますよ、と言ってくれました。この業界、定価なんてあってないようなものですが、一応メーカー希望小売価格は3万円+税、となっています(笑)。

 

 ところが、そのマイボールに慣れて来た途端に、新型コロナウイルス騒ぎ。

 せっかくボールを作ったので、そのボウリング場で毎週行われている「ジュニア教室」(長期休暇の教室とは違い、ジュニアマイボウラー向け)に参加を始めたばかりでしたが、しばらくの間、教室も「お休み」になってしまいました。まあ、騒ぎが落ち着けば、再開されると思いますが。

 この「教室」も、まあ言ってみれば「部活動」みたいなもの。

 実は、この教室で教えてくれる「先生」は、国内のアマチュアボウラーではトップクラスの人たち。国体は勿論のこと、海外にも「代表」としていくことがある「ナショナルチーム」の、それもトップメンバーだったりします。

 この教室は、高校卒業までが対象で、高校生の中にも国体出場者やユースナショナルチームのメンバーがいたり、と、知っている人が見たらびっくりするような環境。ですが、本当に小さな子もいるし、個々のレベルに合わせて指導してくれます。技術面よりも、ルールやマナー、チーム内でのメンバー同士の関わり方などに重点を置いているようです。

 

 とまあ、こんな感じで、中学校に入ってから1年が過ぎようとしています。