南大阪校の藪下です。

 

南大阪校では、IDS(知的能力開発塾)から、

ひとり受験生がいます。不登校だった彼女は

一生懸命、目の前の課題に取り組んでいますが

何しろ継続して学校へ行っていない事もあり、

周りが色々、やる気スイッチを押しても、

彼女自身が、最後のやる気スイッチが入りません。

 

本当は、彼女の中ではスイッチが入っている

のだろうけれど、周りの温度差に

「まだ?スイッチ入れないといけないのか?」

そんな風には言ってませんが、そんな風に感じます。

 

この数年間

お母さんと彼女と3人でも、話合ったり、

お母さんとは、何度も話をしましたが、

ほんとうによくここまで、成長してくれました。

彼女もお母さんも。

そして、私も。

3人とも、ハードルが高い事を、その時間

その時間で、クリアしてきました。

一緒に泣いた事もありました。

抱きしめてあげる事もありました。

 

一生に一度、「受験」という事は、可能なら私は

経験すべき事であって、私達の人生の中で

恐らくは大半の方が、「受験」の時は最大限の

努力をしたのではないでしょうか?

だから、彼女にもその経験をして欲しいのです。

簡単に「支援学校」という選択肢をしては

欲しくないのです。※支援学校が駄目だと

言っている訳ではありません※

 

本来は、人を思う事、情緒面を育てたり

コツコツと努力を重ねる事も重要ですが、

先に「受験」を乗り越えてから、そこは

育てていきましょう。とお母さんとは意見を

交換し、本当によく頑張ってくれています。

 

お母さんも、もう限界の所に立っていて。

私は「頑張れ~頑張れ~」と思う気持ちで

いっぱいです。

 

今からでは、高校も行きたい高校の選択肢

の幅は限られていますが、

 

私はこう思うのです。

きっと、この子は感覚的に、自分がいいなぁ

と思う高校を自分で選択し、そして高校に入る。

高校には、色々な事もあるでしょう。

上手に人間関係を作る事が苦手ですから。

 

ですが、それなり、上手に乗り越えて、

学校も辞めずに、高校を卒業してくれる。

彼女の事をそう信じています。

 

出会った頃は、笑う事なく、

顔色も悪く、よく私を訪ねてきてくれたなぁ。

という印象でしたが、

今、表情豊かで、ちょっぴり日焼けもして、

中3の1学期は、ほぼ全授業を出る事が

出来るようになっています。

 

IDSは、その子その子に応じた塾の対応

をしていますが、

今は、見守りつつ、最後のやる気スイッチを

いつ押すか?

タイミングを見て見守っています。

高校に受かっても、私に出来る事はしてあげたい

ですし、彼女から、

 

「もう先生なしで、全然、大丈夫。」

そんな日が来る事を願いながら。

 

彼女を含む、生き辛さを抱える子達は、

本当に逃げずに頑張っています。

 

最後にひとつ。

このお母さんも誉めてあげたい。

そして、私を信じて下さった事も、感謝したい。

そして、本部代表や、本部スタッフとの連携

にも感謝したいです。

 

LOF教育センターとは、

最大限に、子供の可能性を伸ばすところです。

南大阪校に限らず、各校、色々なコースがあるので

是非、足を運んで欲しいと願うばかりです。