
答えのない問いについて考える
4回続けた“選挙コンサルタントの仕事”ですが、
今日は1回お休みして、
この土日に受講した3つの講義について、
自分の覚え書き代わりに記しておきます。
■経験とそれを超えるもの
~なぜ太陽は明日もまた昇ると言えるのか?~
下川潔 学習院大学教授
「知識」の根拠と起源に関わる問題を、
西洋哲学史上はじめて明確に指摘し考察した、
18世紀スコットランドの哲学者
デイヴィッド・ヒュームの
「事実に関する推論」に関する講義。
今日の経験によって、
明日の出来事についての命題
の真偽を判定することはできない。
今日の経験によって、
昨日の予測(太陽は明日また昇る)が
正しかったかどうかを
判定することができるだけ。
経験を超えて未経験の出来事について
推論したり一般化する方法には、
合理的な根拠はない。
人間や他の動物は、
あるタイプの出来事を経験し、
続けて別のタイプを経験し、
この二つのタイプの出来事を何度も経験すれば、
後者のタイプの出来事が続いて起こるだろう
と期待し、それを予測するようになる。
※これは選挙マーケティングにも
十分に応用できそうなロジックです
■ネット選挙
~2013年、日本の選挙は変わったか?~
遠藤薫 学習院大学教授
遠藤教授の専門領域は、
・理論社会学
・社会情報学
・シミュレーションの社会学
社会が動くと、
それをメディアが伝え、
大衆の中で世論形成・流行形成が起こる。
ネット選挙解禁の効果は、
政治家の情報発信力が
高まることはもちろんだが、
国民が政治を政治家任せにするのではなく、
自らが政治についての責任を持つ、
そういう姿勢を身につけることにある。
オープンな環境で十分な議論を
踏まえた上での合意であれば、
そこに集団知は発生する。
※講義が終わったあとで、
遠藤先生の以下の著作を読んで
勉強させて頂きましたとお伝えし、
間メディア社会における〈世論〉と〈選挙〉
─日米政権交代に見るメディア・ポリティクス
年代別投票率に関する質問などを
させて頂きました。
また何かありましたらどうぞと、
とても気さくで話しやすい方でした
■メディアとは何か?
藤本一勇 早稲田大学教授
メディアとは、
ラテン語のmediumの複数形media
語義は、
あいだ、中間、真ん中、媒介(物・者)、
媒体、手段他。
マーシャル・マクルーハン
「メディアは人間の拡張である」
手の拡張:投石器、弓矢、ロケット、ミサイル
足の拡張:馬車、自転車、自動車、飛行機
眼の拡張:眼鏡、望遠鏡、顕微鏡、カメラ、人工衛星
耳の拡張:電話、録音機
皮膚の拡張:服、家
メディアはメッセージ(そのもの)である。
メディア操作(=世論誘導)により、
あたかも主体的な選択であるかのような
錯覚を大衆に起こさせる。
※自分=メディア ⇔ 有権者=メディア
↓
このメディア間を繋ぐもの
↓
より繋がれるものは何か?