熟議民主主義ハンドブック(2) | 選挙コンサルタント八田晋呉公式サイト

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株式会社I&Yコンサルティング 代表取締役。 選挙勝率93%(2013年7月現在)地盤看板カバンのない 無所属新人候補の選挙コンサルティングを得意としています。

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オンラインの対話が
市民と政府をつなげる


選挙コンサルタントの八田晋呉です。

書籍紹介でご紹介しました、
熟議民主主義ハンドブック、
http://ameblo.jp/hattashingo/theme4-10072545960.html

第9話
オンラインの対話が市民と政府をつなげる
を読み終えました。

この章には集合知を形成するための、
重要なアイデア、エッセンスそして
具体例が盛り込まれています。

それは、
以下のような記述の中に見ることができます。

「オンラインの対話に参加した人びとは、
問題と解決策を幅広いさまざまな観点から
見渡し、会話に知識と情熱をもたらす。
意見が合わないこともあるが、
たいていの場合は意見の不一致に対して
礼儀正しさと建設的な議論でもって応答する。
議論のなかに情報や考えが新たにもち込まれると、
当初は食い違いや誤解が生じるが、
しばしば参加者たちは、食い違いや誤解を
もたらした問題の解決に向け具体的な
提案を行う。」

このような関係性を保つことで、
集合知の形成に不可欠な、
フラットな双方向での結び付きを実現し、
(声の大きい権力を握る者が結果を導くのでなく)
公共政策を形づくる上での、
優れたメカニズムが機能することになります。

また著者はオンラインの対話のメリットとして、
次の5つを挙げています。

●他の多くの市民参加のプロセスと比べ形式
 ばっておらず他の人びとのコメントを理解
 したうえで自分の主張を行うための十分な
 時間がある。
●自分の都合のよい時に参加できる。
●幅広い参考資料が簡単に利用でき、
 これらの資料が市民に情報を提供して
 議論の幅を対等にする助けとなる
●政策立案者を含むすべての参加者が
 対等な立場で参加する。
●参加者のあいだにより多くのやりとりがある。

オンラインの対話の具体的なスキームは
以下の通りです。

オンラインの対話の招待状を配布

関連するウェブサイトにリンクを貼る

事前の告知のために紙媒体や電子媒体の
ニュースレターに掲載

会合や会議でフライヤーを配布

メディアに開催通知を送付

参加希望者はウェブサイト上で参加登録

属性情報が収集され参加者のプロフィールを
知ることができる

対話の期間中参加者は、
議題、背景資料、パネリスト情報、前日までの概要、
議論のガイドライン等を閲覧することで議論に
備えることができる

司会進行役はトピックを発表し、
投稿や意見を募る

参加者は自分の物の見方をつけ加え、
他人の見方について論ずる

ファシリテーターは質問に答え、
参加を促しサポートを提供する

オンラインでの調査は、
参加者の物の見方を数量化することができる

参加者は評価フォームへの記入を完了させ、
後援組織にフィードバックを提供する

以上をまとめた、
ウェブサイト上のアーカイブは、
定められた期間維持される

これらは、
2002年から2003年にかけて、
「カリフォルニア州教育基本計画」(CAMP)の
素案作成から法律の制定までに、
1000人の参加者を得て実際に行われた
オンラインでの対話のプロセスです。

我が国における、
儀式化形骸化している“パブリックコメント”の
それとの違いは一体何でありましょうか。

民主主義の成熟度の違いと、
一言で片づけるにはあまりにも
やるせない日本の現状が垣間見えます。