見上げれば橅の林のさみどりの明かり射しくる透けるが如し



もう15年も行ってなかった山。

標高千メ―トル余り。


落葉を踏みしめながら一歩一歩頂上

近くまで登って行く。


ふと見上げるとブナの若葉を通した

薄日が射し込めている。


グリーンのカーテンのようだ。グラ

デーションが美しい。


その気を一杯吸った。


心も緑に染まったようだ。


その先ではシャクナゲの群落が待っ

ていてくれた。