ファミリードクターが、10年前に、リタイアしたので、何かがあっても、相談をするところがない。
街には、数軒の、ウオークインクリニックと言うのがあるのだけれど、いつも満員で、同じ日にアポが取れるのは、不可能。
やっと、近くのクリニックに、3日、毎日電話をし続けて、アポが取れた。 医院自体は、明るくペンキが塗られて、ウエルカムの雰囲気なのだけれど、うろうろしている医者らしい人たちは、みんな、ジャージーを着ていて、運動靴。待っている私を、横目で、じろ〜と見る。 2時間くらい待たされて、やっと医者が入ってきた。 初めっから、私の意見を聞く様子はなく、説明しようとする私を、’ シ〜〜!!” と言って、聞く様子はない。 どうして私の状況がわかるのだろうかと思うのだけど、この国には、問診なんてないみたい。 何も検査をすることなく、様子を見ましょう!と言われてすごすご帰ってきた。
それから、数日後。結局血尿が出たので、パニック。どうしよう。どこに行こう、と散々悩んだ末に、救急院に行くことにした。
待たされたけれど、どのスタッフも優しく、テキパキと対応して、ドクターなんて、目を合わせて話を聞いてくれた。
抗生剤をもらって、まづは、ちょっと安心。 昔は、抗生剤をすぐに、出していたのが、最近は、その悪効果があるらしくて、滅多には、出さないのだそうです。 待合室は、満員。 ビクトリアには、病院が2軒だけ。人口40万近くなのだから、少ないと思う。 朝9時半に家を出て、帰ってきたのは、3時だから、文句は、言えない。 しかも、州の保険が効くので、
個人負担は、なし。薬代のみ。
次女の住んでいるテキサスでは、ちょっと病院に行くと保険があっても、数十万かかるとのこと。保険があるとわかるの病院が、しめしめ!とお金を取る感じがします。
いつも、病院に行くと、私の親友が亡くなったホスピスの建物を見ます。彼女が、人生最後、病室の窓から、見えてた杉の木もすっかり大きく成長していました。すでに20数年が経ちました。 左側の建物が、ホスピスです。
彼女が、いつもこの木が見えるように、ベッドを動かしていました。
若い頃は、スキーのインストラクター。体育の先生、いつも元気で、じっとしていない人でした。子供は、四人。結局は、お孫さんを一人も会えないで、亡くなってしまいました。 青空を見るたびに、生きている喜びをいつも言ってました。
ご主人がリタイアして、山のてっぺんに、素晴らしい、ロッグハウスを立て、海が見える、羨ましい生活が始まるかと思いきや。
病に倒れてしまいました。
今の世の中。トルコで、ウクライナで、ミャンマーで、病に侵されている人たちを思うと、どんなに苦しい思いをしているのかと思います。 どうか、早く平和が訪れますように。
