硫黄のにおいの温泉に、ひたる。 周りの、おばあさん達の、垂れた皮膚をみて、自分の 老いを、おそれた。
皮膚が、つるつる。いろんな効能の、ソープが、うられていた。 本当に、効き目があるのだろうか?
ホテルの窓から、見える。新緑のおにぎり型の、箱根の山。天下の険というイメージでは、ない。 県道に出て、”玉ノ池”の道印。どんどん、下っていく。コケのついた、石段。 そこに、静かに、蛙の鳴き声、チョウチョが、数種類。 菖蒲が、池を飾ってあり。遠く昔に、この池に沈んだ、お玉さんの悲劇を見守る。
、法を守ることに、徹した、役人が、哀れな、一人の若い子の、望郷の心を、たった一枚の紙(通行手形)のために、死という罰を科したという話。その無念を後生に人達が、伝えてのだろう、何でもない小さい池が、何百年も。旅人の、ロマンを
満たす。