英検の試験問題がリニューアルされる件の対応として、5月の授業は新形式のライティング問題に力を入れています。
ざっくり言うと、2級クラスと準1級クラスの生徒のみなさんは、なんとかなります。
ポーンという高得点を狙うのはまだまだ難しいですが、0点をつけられることは避けられそうだ・・・というところまで来ており、あと1〜2回練習あるのみ!でどうにか乗り越えられます。
私も中学生・高校生への「要約ライティング」の教え方をだいぶ掴めてきたぞーー!と感じているところです。
さて、以前から何度かブログの中でも触れてきましたが、
今回の試験問題リニューアルに関してかなり苦労が予想されるのは、準2級を受ける人たちです。
準2級はEメールに対して返信を書くライティング問題が加わりました。
好き勝手に返信を書いて良いのであればそこそこ点数を取れる人はいると思いますが、メールの返信内容に関しては、「条件つき」です。
高校入試に近い問題と言えるかと思います。
実際に授業で取り組んでみた感触ですが、まず、問題の指示文を自分一人の力で理解できる人が少なかったです。
おそらく、何の準備もなしに試験会場へ行ってこの試験を受けると、採点上は、簡単に0点をつけられてしまうなあというのが正直な感想です。
もっと言うなら、私が補助の説明を行っても、まだメールの返信をどんなふうに書くのが期待されている試験なのか?を理解できない人がいました。
ですが、これって生徒たちの理解力が足りないというわけではなさそうだなと感じたんですよね。
英検協会から発表されているサンプル問題に取り組んだのですが、
下線部の特徴を問う具体的な質問を2つしなさい。
と言う指示が書かれています。
今回は、a robot pet という言葉に下線が引かれていました。
(サンプル問題を確認した方はわかるかと思いますので、ここでは詳細を省きます。)
a robot pet の特徴を問う文章を書け、となると・・・
普通、想像できそうなのは、
・色は何色ですか
・どのくらいの大きさですか
・どんな動きをしますか
などが挙げられると思います。
ところが、サンプル問題の解答例を見ると
それって、「特徴」というくくりに入るのか?!という感じの内容で答えが書かれているんですよね。
え、そこまで話を広げてしまっても正解なん??
とツッコみたくなるような英文が、正解とされていました。
そこで、このライティング問題に関して少しでも点数をもらうには、
下線部の特徴を問う具体的な質問を2つしなさい。
という指示文であっても、頭の中では
下線部について問う具体的な質問を2つしなさい。
ぐらいに思って問題に取り組むほうが、求められている答えに近いものが出るんだろうなと思いました。
サンプル問題と解答例は発表されていますが、別解がほとんど載せられていないというのが非常に対策をしにくい部分でもあります。
ハッキリ言って、2級の要約問題より、準2級のメールの返信のほうが難しいですので、準2級を受ける人は、せめて今まで通りのライティング問題で高得点を狙うことも忘れず頑張りましょう。