2024年度第1回英検【2級】で出題された要約ライティング問題が塾教材の問題に似すぎている件
英検問題のリニューアルに合わせ、塾教材の英検パスコースも【新訂版】が出ています。
教室でも2024年4月からこちらの【新訂版】に切り替えました。
英検パスコース2級【新訂版】をお持ちの方は、ぜひ英検本会場で出題された問題と見比べてみてほしいのですが、
【新訂版】の中の模擬問題のページにある要約ライティング問題のトピック及び英文の言い回しなどが、こないだ実施された2024年度第1回英検(2級)で出題されたものとかなり似ていることがわかると思います。
本試験に向けて英検の問題が完成するタイミングが何ヶ月ぐらい前なのか私も全く知りませんしそのあたりの情報は明かされないと思うのですが、塾教材「英検パスコース」の【新訂版】がリリース&販売された時期については、割と早めだったかと記憶しています。
たしか、英検問題のリニューアルが発表されて以降、「え!すごい!もう塾教材が改訂されたんやーー!嬉しい〜〜」と感動するぐらいのスピードだったと思います。
それを考えると、塾教材の中身を参考にして英検の本試験問題が作られた可能性ってかなり高いんじゃないかと考えられます。
ここに試験問題や塾テキストのページそのものを掲載すると、きっと著作権問題など発生するかと思いますので、もし英検パスコース2級の新訂版を持っている方がいらっしゃったら、ご自身でチェックしてみてください。
ゼロの状態からそれぞれ別々の人・別々の会社が問題を作ったと仮定して、ここまで英文の構成・内容・フレーズの言い回しが似ることってあるかなあ・・・・?おいおいっ!というレベルでした。
2024年度第1回英検(本会場)2級の要約ライティング問題は、オンライン授業のメリット・デメリットに関するトピックでした。
塾教材
(たぶんこちらが先に作られた)
2段落:1文目
↓
What are the benefits of online classes?
2024年度第1回:英検本会場の問題
(塾の教材が元になってる?!)
2段落:1文目
↓
What are some benefits of this?
※”this”はonline classesを指しています
ま、こういうフレーズは誰が作っても似たようなものになってしまうか・・・という気もしますが微妙なところです
塾教材
(たぶんこちらが先に作られた)
2段落:4文目
↓
without spending a lot of time traveling to school
(通学に長い時間を費やすことなく授業を受けられる、というメリットを述べる部分)
2024年度第1回:英検本会場の問題
(塾の教材が元になってる?!)
↓
2段落:2文目
they do not need to travel for a long periods of time.
(同じく、オンライン授業のメリットを述べる部分)
学校まで長い距離を通うという意味でtravelが使われているわけですが、通学に関して書く英文においてこの言い回しや語彙の選択って、ピタッと偶然一緒になることがあまりないような気もするんですよね・・・。
作問者、作問会社が同じなのか、何なのか、
もしくは、どちらか一方の英文をchatGPTにかけて「同じ意味のまま違う表現の英語にしてください」などの指示を出した結果をさらにアレンジしたものなのか・・・
とにかく、一般の書籍として販売されている英検問題集や、塾教材は、まじめにがっつり解いておこうね!!ということだと思います。笑
どうしてこのネタを書きたくなったかというと、前回、もしくは前々回の英検本会場で行われた準1級の長文問題の1つが、この一般書籍の中身のトピックと丸かぶりだったからです。
「白クマの表紙の問題集」で覚えておくと探すとき便利
↓
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うちの教室も、準1級開講1年目はこの問題集を使いました。
準1級はまず塾教材自体が少なくて・・・
一般の書籍からかなり時間をかけて選びました。
中身がカラフルすぎない
文法説明のページが多すぎない
見た目が本番の雰囲気に近い
そんな問題集がほしいという方にはおすすめの1冊です。
小さい子供さんに英検の問題集を選ぶ時は、
英字のフォントが本番の英検と違いすぎない
というのも意外と大事です。
おうちで問題集を使いたいけど選び方の基準がわからない
本屋さんの英検コーナーへ行ってみたけれどいろんな出版社の問題集を見れば見るほど選べなくなって結局買わずに終わった(疲)
そんな方々の「とりあえずこの1冊」には最適だと思います。
で、話を戻して・・・・
一般で出回っている書籍や塾教材の中身を参考にして英検の問題が作られることがあるのかどうか?
についてですが、
わたし個人的には、そのようなことは、あると思っています。
もう・・・そうでもしないと問題の作成が追いつかないんじゃないかと
だってほら年間のS-CBTの実施回数もかなりのものですし・・・・・
英検協会さんも「試験問題作成」に関する求人情報をずっと出しているようですし・・・
ということで、ひきつづき受検者の皆さんは、夏のS-CBTや、秋の英検本番に向けて、一般書籍や塾教材の取り組み、より一層がんばっていきましょう️️
英検の類似問題について興味のある方は、こちらの記事もどうぞ。