サラリーマンをやっていて、自由になりたいからと起業する人がいます。

独り会社でもない限り、「自由にはならない」ということを思って起業してもらいたいと思います。

社員を一人でも抱えれば、社内で人との関係が発生します。
雇っているから、何やってもいいなんて思ったら大間違いなのです。
世の中には自分の金で始めたんだから、俺の会社だと本気で思っている社長さんは多いと思いますが、会社は一人で運営してない限り、共同で営業します。
だから、俺のなんて考えは「やめる」に越したことがありません。

さらに、会社は法人登記をすることによって、法律が人と認めた「法人」になります。

つまり、出資者とは別人格なのです。

これを知っても、本心から「俺の」と言いたいのならば、せめて、社名を自分の名前にするぐらいしないといけないのではないかと思います。

経営者の中にはよく、「俺は社員より大変だ」と言う人がいます。
しかし、自分で大変なことをしようと起業して、さらに、その中で一番利益を得る立場にあるのだから、そんなことを社長が社員に言うのは「恥ずかしいこと」ですし、社員のやる気を削ぎます。

悲しいことに、社員が言うことを聞かない、人望がないと悩んでいる経営者の方ほど、言っています。

「経営者は大変だ」とは思います。しかし、それを言うのは社員以外にするのが筋なので本当に起業される方は注意してください。